最新大学受験・教育ニュース

2018/12/20
【インフルエンザ18-19】全国的に流行シーズン突入、最多は香川
厚生労働省は2018年12月14日、第49週(12月3日から12月9日まで)のインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり患者報告数が1.70人となり流行開始の目安である1.0人を上回ったことから、流行シーズンに入ったと発表した。

 全国におけるインフルエンザの定点あたり患者報告数は、第49週(12月3日から12月9日まで)に1.70人となり、前週の0.93人から増加。流行開始の目安である1.0人を上回り、インフルエンザの流行シーズンに入った。第49週での流行シーズン入りは、例年並みの時期だという。

 都道府県別の定点あたりの患者報告数は香川県(4.0人)がもっとも多く、北海道(3.96人)、愛知県(3.43人)、和歌山県(2.90人)、鹿児島県(2.76人)、千葉県(2.43人)、三重県(2.39人)、大阪府(2.37人)、富山県(2.29人)、新潟県(2.21人)、福岡県(2.11人)、兵庫県(2.03人)、熊本県(2.01人)、石川県(1.98人)、大分県(1.84人)、神奈川県(1.72人)が続いた。

 東京都も、第49週(12月3日から12月9日まで)の定点あたりの患者報告数が1.57人となり流行シーズン入り。荒川区6.29人がもっとも多く、そのほか大田区5.00人、中野区3.30人、杉並2.94人、板橋区2.38人、足立2.05人、新宿区1.75人、渋谷区1.71人、品川区1.67人、世田谷1.36人、練馬区1.33人、多摩府中1.28人、多摩小平1.26人、文京1.14人、江戸川1.11人、町田市1.08人で、定点あたりの患者報告数が1.0人以上となっている。

 全国で警報レベルを超えている保健所地域は1か所(1道)、注意報レベルを超えている保健所地域は7か所(1道5県)。基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は88例で、前週の62例より増加した。インフルエンザによる入院患者が報告されたのは33都道府県。年齢別では0歳(2例)、1〜9歳(21例)、10代(5例)、20代(1例)、30代(3例)、50代(2例)、60代(10例)、70代(14例)、80歳以上(30例)だった。

 全国の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の休業施設数は、休校が5施設、学年閉鎖が70施設、学級閉鎖が216施設で、いずれも前週より増加した。
[リセマム 2018.12.17 Mon 11:15]
2018/12/18
文科省、10大学の医学部入試を「不適切」と指摘
文部科学省は2018年12月14日、医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の最終まとめを公表した。81大学のうち、昭和大学や聖マリアンナ医科大学など10大学の医学部医学科入試について「不適切」と指摘した。

 東京医科大学における不正入試の問題を受けて、文部科学省は、2018年8月より国公私立の医学部医学科の入試に関する緊急調査を開始。東京医科大学を除くすべての医学部医学科で性別や年齢による取扱いの差異はなかったと回答した。しかし、9月4日に公表した結果速報では、例年多くの大学で男性の合格率が女性の合格率を上回っている状況や、直近6年間の医学部全体の合格率でも男性優位となっている状況などが見られた。10月12日には医学部医学科を置くすべての大学に対して訪問調査を実施する方針に切り替えた。

 文部科学省は当初、不適切な事案の具体的内容や該当する大学名を一方的に指摘・公表するのではなく、大学として自主的に公表し速やかな対応をとるよう指導してきた。しかし、これから出願を控える受験生に情報を提供するため、最終まとめでは事案の具体的内容や該当する大学名を記載した。

 訪問調査を実施し、「不適切である可能性の高い事案」として指摘した後に、各大学が自ら不適切な事案であったことを認め、自主的な公表が行われたものを「不適切な事案」、文部科学省と大学との間で見解の相違があり、大学が不適切な事案であることを認めていない事案を「不適切である可能性の高い事案」とした。

 不適切な事案では、特定受験者の優遇・成績順番飛ばしがあったとして、岩手医科大学と昭和大学、東京医科大学、日本大学の4大学を指摘。性別や高校卒業年からの経過年数、地域などの属性を理由とした一律的な取扱いの差異があったとして、神戸大学と順天堂大学、昭和大学、東京医科大学、北里大学、金沢医科大学、福岡大学の7大学を指摘した。

 不適切である可能性の高い事案では、聖マリアンナ医科大学が男・女と現役・浪人で最高点、最低点ともに大きな差がついていると指摘した。文部科学省は聖マリアンナ医科大学に対して、第三者委員会などを設置して文部科学省が指摘した事項について調査を行うよう指導していくという。

 そのほか、「不適切な事案」「不適切である可能性の高い事案」であるとまでは言えないものの、入学者選抜の公正性に「疑惑を招きかねない事案」もあった。また、入学者選抜の公正確保に資すると思われる好事例も見られた。
[リセマム 2018.12.14 Fri 17:15 ]
2018/12/17
【全国学力テスト】中学は初の英語調査、4/18実施
文部科学省は2018年12月14日、2019年度(平成31年度)全国学力・学習状況調査の実施要領を全国の教育委員会などに通知した。2019年4月18日に国・公・私立学校の小学6年生と中学3年生の全員を対象とした調査を実施。中学3年生は新たに英語が加わる。

 2019年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)は、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証・改善して、教育指導の充実や学習状況の改善などに役立てることが目的。調査は、児童生徒を対象とした「教科に関する調査」「質問紙調査」と学校を対象とした「学校質問紙調査」を行う。

 児童生徒に対する調査は、2019年4月18日に国・公・私立学校の小学6年生と中学3年生(原則として全児童生徒)を対象に実施する。教科に関する調査は、小学校調査が国語と算数をそれぞれ45分、中学校調査が国語と数学、英語をそれぞれ50分行う。出題範囲は、調査する学年の前学年までに含まれる指導事項を原則とする。出題内容は、おもに「知識」に関する問題(A問題)と、おもに「活用」に関する問題(B問題)という区分を見直し、知識・活用を一体的に問うこととする。

 出題形式は、国語と算数・数学では記述式の問題を一定割合で導入する。英語では「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」に関する問題を出題し、記述式の問題を一定割合で導入。「話すこと」に関する問題の解答は、原則として口述式によるものとする。ただし、「話すこと」に関する問題は、初めて各学校のコンピュータ教室等のPC端末等を活用し、音声録音方式で行うため、2019年度に限り、設置管理者の判断により学校単位で実施しなくてもよい。なお、「話すこと」に関する問題の結果は、全国の平均正答数と平均正答率を別に集計して「参考値」として公表し、都道府県別・指定都市別の公表は行わない。
[リセマム 2018.12.17 Mon 11:45 ]
2018/12/15
「群馬大医学部不合格は55歳の年齢」横浜68歳女性、公明正大な入試訴え
文部科学省の医学部入試調査で、浪人年数や年齢を理由に受験生を不利に扱ったと指摘された大学は7校に上った。その理由を「現役のほうが伸びしろが大きい」と公言する大学もあり、医学部受験と年齢の関係に焦点が当たっている。13年前、合格者平均点を上回りながら、55歳という年齢がネックになって国立大医学部を不合格になったと訴えてきた主婦は、改めて「公明正大な入試を」と話している。

 「国立大学には育成した医師を社会に貢献させる使命がある。ほぼ10年の育成期間を考えた時、あなたの年齢が問題になる」

 2005年に群馬大医学部を不合格になった佐藤薫さん(68)=横浜市青葉区=は、大学職員の言葉に耳を疑った。情報開示請求でセンター試験と2次試験の合計点が561.5点で、合格者平均の551.2点より高いことを知り、大学に電話した。担当者は「個人的見解」と前置きした上で、年齢が問題だと明言した。

 募集要項には「高校卒業ないしそれと同等の資格を備えた者に広く門戸を開いています」とあり、年齢に関する記述はなかった。佐藤さんは「不合格の理由は年齢以外にない」と同年6月、入学許可を求め前橋地裁に提訴。裁判では2次試験のグループ面接の評価が焦点となり、大学側の証人から「面接で著しく不良があったと考えられる」との証言を引き出した。

 佐藤さんの記憶では、志望動機などについて簡単なやり取りがあっただけだったが、佐藤さんが求めた評価の開示は大学側が拒否。結局、判決は「面接評価は実施機関が判断すべき事柄」として訴えを棄却した。控訴審でも結果は同じだった。

 佐藤さんが医師の道を志したのは、父(当時81歳)が肺機能低下で亡くなったことがきっかけだった。晩年に衰弱していく姿を見て「いい一生だったと思える最期を迎えさせてあげたかった」と、高齢者医療に携わりたいと願うようになった。05年は3回目の挑戦で手応えもあっただけに、ショックだった。

 現在は夫と2人暮らしで、今でも「医師になっていたら社会に貢献できた」と思うことがある。大々的に報じられた東京医科大の不正入試問題にも、驚きは一切なかった。当時から私大では女子や多浪の受験生が合格しにくいというのは「常識」と言われていた。群馬大を受験したのも国立大なら年齢差別がないと考えたからだった。

 東京医大や昭和大は、多浪生を不利に扱った理由を「伸びない」「現役のほうが将来性がある」などと説明した。佐藤さんは「年齢で差をつけるなら募集要項に書いてほしい。書いてあれば受けなかった」と憤る。

 文科省の最終まとめで、群馬大は不適切と指摘されていないが、調査対象は過去6年に限定された。この幕引きに「面接試験をどう点数化しているかまで調査はできていないと思う。面接の結果を透明化できなければ、年齢や浪人差別は巧妙に潜在化してしまう」と警鐘を鳴らしつつ、期待も口にした。「一歩前進したのは間違いない。私のように悔しい思いをする人がいなくなってほしい」
[Yahoo News 12/15(土) 10:52配信]
2018/12/14
日本大学医学部、一般入試の追加合格で不適切な取扱い
日本大学は2018年12月12日、医学部入試において文部科学省から不適切な事案と指摘を受けたことを明らかにした。一般入試の追加合格について、卒業生の子どもを優先的に合格させていたという。

 東京医科大学の不正入試を発端とした医学部入試の不正問題については、文部科学省が医学部医学科を置くすべての国公私立大学を対象に緊急調査を実施。その結果、複数の大学において不適切である可能性の高い事案が発見され、文部科学省が大学側に速やかな事実関係の確認や自主的な公表を求めていた。

 日本大学は、文部科学省による書面調査と訪問調査を受けた結果、「女性、多浪生への得点調整等については一切おこなっていないことを確認いただきました」と説明。そのうえで、一般入試の追加合格者に関して特定の受験生を優先的に合格させたとして、文部科学省から不適切な事案と指摘を受けたことを公表した。

 「特定の受験生」とは卒業生の子どもで、具体的には2018年度入試で2人、2017年度入試で9人と、この2年間で計10人を優先的に合格させていた。日本大学では、卒業生の子どもを優先していなければ合格していた受験生10人に対して早急に本人の意思を確認し、希望者は2019年度の合格者として取り扱うという。

 今後の対応については、追加合格者の補欠順位を明確に示すことを明言。全国医学部長病院長会議が示した「大学医学部入学試験制度に関する規範」、日本私立医科大学協会による「日本私立医科大学協会加盟29大学の申し合わせ事項」を遵守するとした。

 日本大学は、「高い公平性、公明性が求められる教育機関の入学試験において不適切な事案との指摘を受けたことは、受験生の皆様、在校生の皆様をはじめ、社会の皆様の信頼を損なうものであり、心からお詫び申し上げます」とコメントしている。
[リセマム 2018.12.13 Thu 18:15 ]
2018/12/13
受験生のサポート、母親が1番大変だと感じることは?
受験生の子どものサポートで母親が1番大変だと感じることは「体調管理」が最多であることが、明光ネットワークジャパンが2018年12月13日に発表した調査結果より明らかとなった。

 「受験生のサポート実態調査2018」は、中高3年生の子どもを持つ母親を対象に実施したもの。調査期間は、2018年11月26日から11月30日まで。中学3年生の母親300名と高校3年生の母親300名の計600名の有効回答を得た。

 受験を意識して本格的に子どものサポートを開始した(開始する)時期を聞いたところ、もっとも多かった回答は「受験の1年前くらい」30.0%だった。「受験の2年前くらい」20.2%、「受験の6か月前くらい」12.5%などが続き、「サポートしていない/受験をしない」と回答した人は11.0%だった。

 「サポートしていない/受験をしない」と回答した母親を除く534名を対象に、子どもの受験をサポートするにあたって、1番大変だと感じることは何か聞いたところ、もっとも多かった回答は「体調管理」37.3%だった。そのほか、「モチベーション管理」24.5%、「メンタルサポート」10.9%、「スマホ管理」7.3%、「受験関連の出費」6.4%などが続いた。
子どもの食事に対して受験を意識しているか聞いたところ、「とても意識している」22.5%、「どちらかというと意識している」60.7%という結果となり、合わせて83.2%が意識していることがわかった。食事面で受験を意識している母親に、栄養面で意識することは何かを聞いたところ、「栄養のバランスを意識する」85.8%が最多で、「栄養不足にならないよう意識する」55.2%、「3食をしっかり食べることを意識する」50.5%などが続いた。

 子どもの受験をサポートすることに対して、ストレスを感じることがあるか聞いたところ、「常にストレスを感じる」21.7%、「時々、ストレスを感じる」53.2%という結果となり、合わせて74.9%の母親が受験生の子どものサポートにストレスを感じていることがわかった。
[リセマム 2018.12.13 Thu 16:45]
2018/12/12
英検、高2限定の4技能検定…2019年度実施
日本英語検定協会は2018年12月7日、2019年度の英検新方式の実施概要を速報として発表した。高校2年生を対象とした「英検2020 1 day S-CBT」は、2019年11月から2020年3月まで毎月実施。検定料は2級が7,500円(税込)。

 現行の大学入試センター試験は、2018年度の高校1年生が受験する2021年度大学入試より「大学入学共通テスト」へ移行する。大学入学共通テストの英語試験は、日本英語検定協会のような民間業者が提供する外部資格・検定試験を利用することになった。

 英語外部検定試験利用を支援する仕組みとして、大学入試センターにより「大学入試英語成績提供システム」が設けられる。今後は各大学で、このシステムを介する入試と介さない入試が実施される。

 英検は従来実施してきた方式に加え、大学入試成績提供システムに認定された「英検CBT」「英検2020 1 day S-CBT」「英検2020 2 days S-Interview」の3つの方式を実施する。3つの新方式は、1回の試験でReading・Listening・Writing・Speakingの4技能すべて受験できる。従来型と新方式は、いずれも同じ英検で、出題内容や難易度、採点基準、合否判定、証明書類はすべて同じ。実施方式のみ異なる。

 英検CBTは、4技能すべての試験を、コンピューターを使って1日で受験する。Speakingはコンピューターを使った録音式の試験となる。対象受験者の制限はない。対象級は2級〜3級の3グレード(2019年11月より準1級が追加)、毎月実施する。

 英検2020 1 day S-CBTは、Reading・Listening・Writingは紙の試験を受験し、Speakingはコンピューターを使った録音式の試験を受験する。4技能すべての試験を1日で受験することができる。対象受験者は高校2年生限定。対象級は準1級〜3級の4グレード、2019年11月より毎月実施する。会場は47都道府県(一部、離島を含む)に配置される。

 英検2020 2 days S-Interviewは、実施方式は従来型の英検と変わらず、Reading・Listening・Writingは紙の試験を受験し、Speakingは対面式の面接を別日程で受験する。Reading・Listening・Writingの合否を問わず、全員がSpeakingを受験する。ただし、2019年度はひとまず実施しない。

 英検CBTと英検2020 1 day S-CBTの検定料は、準1級が9,800円、2級が7,500円、準2級が6,900円、3級が5,800円(いずれも税込)。

 日本英語検定協会は、詳細について発表できる段階になったら、速やかに報告するとしている。また、2020年度の実施概要は、2019年度に発表予定。
[リセマム 2018.12.10 Mon 13:15 ]
2018/12/11
医学部の不正入試、金沢医科大・福岡大・岩手医科大でも
金沢医科大学、福岡大学、岩手医科大学は2018年12月8日、現役生や地元出身者への加点など、医学部入試で不適切な取扱いがあったことを公表した。各大学とも文部科学省が実施した緊急調査において、不適切な事案を指摘されていた。

 文部科学省では、東京医科大学の不正入試問題を受けて、医学部医学科を置く国公私立大学を対象に緊急調査を実施。複数の大学で不適切である可能性の高い事案を発見したとし、大学側に事実確認や自主的な公表を求めていた。

 今回、3大学は文部科学省の訪問調査や聞き取り調査で指摘を受けた事案について、不適切であったことを認め、大学の見解や今後の対応などを明らかにした。


金沢医科大学


 金沢医科大学は、医学部の特別推薦入学試験(AO入試)の推薦書評価において同窓生の子ども、北陸三県の高校出身者、現役生・一浪生に加点していたほか、一般入試の補欠合格者への電話連絡でも若年者を優先していた。また、第1学年次後期編入学試験の書類審査でも北陸三県出身者への加点、年齢に応じた点数の加点・減点を行っていた。

 2019年度入試からは、特定の受験生に対する加点・減点はやめるとし、補欠合格者は総合成績の順番に従って決定すると発表。不利益を被った受験生への対応に伴い、2019年度医学部一般入試(前期)の募集人員65名は、減員になる可能性があるとした。


福岡大学


 福岡大学は、医学部医学科入試の合否判定に至る手続きにおいて、高校卒業後年数による一律的な取扱いの差異を設定。高校作成の調査書の取扱いにおいて、時間的な経過(卒業年度)を考慮した評定平均値の評価を行っていた。

 今回の検証を受け、11月25日に実施したA方式推薦入試では、卒業年数による一律的な取扱いの差異は取り除いたうえで合否判定を行った。2019年度入試からも卒業年数による一律的な取扱いの差異を取り除き、全国医学部長病院長会議の「大学医学部入学試験制度に関する規範」に従うとした。


岩手医科大学


 岩手医科大学は、2018年度医学部一般入試の追加合格において、特定の受験生を優先的に合格させていた。正規の合格判定で不合格と判定された者よりも、評価が低いと思われる追加合格者が発生していた。また、学士編入学試験では、岩手医科大学歯学部出身の受験生を優遇していた。

 今後は、一般入試の正規合格者および追加合格者の選抜に関して判定基準の取扱いを遵守するほか、学士編入学試験でも成績順位を遵守するという。
[リセマム 2018.12.10 Mon 12:45 ]
2018/12/10
北里大補欠合格連絡、男子ら優先
北里大は10日、医学部の一般入学試験の繰り上げ合格で、補欠者に連絡する際に男子や若年者を優先する不適切な取り扱いをしていると文部科学省から指摘を受けたと発表した。大学のホームページで公表した。

 発表資料によると、繰り上げ合格の電話連絡が成績順ではなく、男子や若年者を優先し、取り扱いに差異を設けているとの指摘を受けた。

 大学は第三者委員会を設置し、詳しい調査や今後の対応を検討する。不適切な扱いをされた受験生には「誠実に対応する」としている。
[Yahoo News 12/10(月) 14:22配信]
2018/12/08
福岡大が現役生優遇 医学部入試、合格ライン低く
医学部の不正入試を巡る問題で、福岡大が現役生を優遇し、合格ラインを浪人生よりも低く設定していたことが7日、大学関係者への取材で分かった。現役生は基準より一定程度点数が低くても合格させていたという。福大は8日に記者会見して学内の点検結果を公表し、2019年度以降の入試の改善点も説明する。

 東京医科大に端を発した不正入試に関し、九州で同様のケースが発覚したのは初めて。福大は今年8月と10月の西日本新聞の取材に「得点操作などは行っていない」としていた。

 複数の関係者によると、他にも浪人生と現役生が同じ得点だった場合は現役生を合格させるなどしていた。こうした優遇措置は18年度入試まで長期にわたって行われ、文部科学省から「不適切」と指摘されたという。関係者は「現役生の方が伸びしろがあるという理由で差をつけていたようだ」と説明。女子差別や卒業生の親族の優遇はないとしている。

 東京医科大の不正入試を受け、文科省は今夏から医学部医学科を置く全国81大学の入試状況を調査。中間報告では、募集要項などで説明せずに特定の受験生の合否を操作することなどを「不適切」とする判断基準を明示。複数の大学で該当する事案が確認されたが、大学名は公表せず自主的な発表を促してきた。

 一方、医学部を置く国公私立大が参加する「全国医学部長病院長会議」は、性別や浪人年数、年齢などで合否判定に差をつけることは認められないとする規範を公表。同会議からの除名などの罰則を設け、来春入学の入試から適用する。

 西日本新聞は今年8月と10月に2度、九州の国立と私立の10大学に不正の有無を質問。全ての大学が否定していた。
[Yahoo News 12/8(土) 10:03配信]

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