最新大学受験・教育ニュース

2017/07/07
「生徒に人気がある大学」ランキング
「2018年問題」を目の前にした大学にとって、受験生に支持されているかどうかは切実な問題だ。


 少子化が懸念される中、ここ数年、18歳人口の減少局面は踊り場にあった。しかし2018年からは急減期に入る。大学がこれまで以上に学生募集に苦労することになる、2018年問題がいよいよ幕開けとなる。

■女子学生の人気が高まる明治大学がトップ

 今春の国公立大の出願状況を見ると、公立大学は前年並みだが、国立大学はセンター試験の科目負担増などもあって、6年連続で志願者が減少した。
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 一方、私立大学は国立大からの志望者流入や、就職における売り手市場を背景に文系学部の人気が高まったこともあり、11年連続で志願者が増えている。それでも18歳人口の急減で同じ状況が続く保証はない。いかに生徒に支持される大学にするかが課題となっている。

 大学通信は、全国の進学校の進路指導教諭に対し、「生徒に人気がある大学」を聞いてみた。2016年は約700校から回答を獲得。大学名を5校連記であげてもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。ランキングの上位は大規模総合大学が独占している。学部数が多くバラエティに富んでいるため、大規模総合大学は、多様な受験生から支持される優位さがあるようだ。
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 1位は3年連続で、明治大学となった。2006年は7位だったが、駿河台キャンパス(東京都千代田区)に2つの高層タワーを建てて古いキャンパスを一新、その後中野キャンパス(東京都中野区)を開設。最新で綺麗なキャンパス効果もあり、女子受験生の人気を集めた。


 明治大学はかつてのバンカラなイメージから脱却したことが大学全体の人気アップとなって表れている。1997年当時、総志願者に占める女子の割合が21%だったが、2017年は35%にのぼった。早稲田大学(2位)とほぼ並び、慶應義塾大学(4位)の30%をも上回る。

 早慶などよりハードルが低い難関大学というポジションも、その人気につながっているようだ。予備校関係者は「明治大学の人気が高いのは、最難関でなく自分も手が届くと考える受験生が多い、大学の立ち位置の影響が大きい」と分析する。

 早稲田大学は3年連続の2位だが、よく並び称される私立最難関の慶應義塾大学とは、200ポイント以上の差がある。これは入試科目の違いによるところが大きい。早稲田大学がオーソドックスな3教科の私立大型なのに対し、慶應義塾大学は文系学部で国語の代わりに小論文を課すなど、一般的な私立大では必要ない対策を求められることが要因のようだ。
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 1位、2位と、3位以下は、ポイント差が大きく離れている。3位には2011年の7位からランクアップしてきている青山学院大学が入った。この間、文系学部が4年間青山キャンパス(東京都渋谷区)で学べるようになったキャンパスの再配置や、箱根駅伝の優勝効果などが考えられよう。

■神戸大学の人気が上がった理由は入試科目? 

 5位の立教大学が前年4位から順位を1つ下げる一方、6位の法政大学は前年の10位からランクアップした。法政大学は今春、志願者が大幅に増え、人気大学が集中する首都圏の志願者数でトップとなっている。全国でも2位だ。こうした状況を鑑みると、今後、法政大学の順位がさらに上がる可能性は高い。
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 ランキング上位を首都圏の大学が占める中、近畿圏の大学で最上位となったのは、昨年の11位から7位に上がった神戸大学だ。私立大より国公立大が上位にくるのは、国公立大志向が強い近畿圏ならでは。京都大学(10位)や大阪大学(24位)といった、同圏内の難関国立大と比較すると入試のハードルが低い、神戸大学のポジションが人気獲得につながったのは、明治大学のケースと重なる。

 また神戸大学の順位が上がったのは、今春から大阪大学が後期を廃止し、AOや推薦入試で選抜する”世界適塾入試”を導入した影響もありそう。予備校関係者は「大阪大学の一般入試が前期のみの一発勝負になったため、神戸大学の人気が上がった」と話す。ちなみに大阪大学は後期を廃止した影響もあり、前年の12位から24位に順位を下げた。

 ほかに近畿圏の私立大では、同志社大学(11位)が最多ポイントを獲得。あまり差はないが、13位に近畿大学、14位関西大学、15位立命館大学と続く。「関西のトップ高校では、まず難関国立大ありきで、現役時に私立大を志望校として考えない生徒も少なくありません。近畿圏のトップ私大のポイントが伸びないのはそうした理由も考えられます」(塾関係者)。

 一方、首都圏と近畿圏以外の国立大のランキングを見ると、東北大学(12位)や九州大学(15位)といった旧帝国大学に次いで、岡山大学が21位に入った。同じ中国地方の広島大学(28位)とは35ポイント差だ。私立大は福岡大学(26位)、南山大学(32位)、西南学院大学(33位)などの地方の拠点大学が順当にランクインしている。
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 地方の大学で注目したいのは、商科系の単科大学である小樽商科大学(47位)の存在だ。大規模総合大学が数多くランクインする中、入学定員515人と小規模な大学が入っているのは、1911年(明治44年)に開学した小樽高等商業を前身とする、伝統の力に裏打ちされた就職力が大きいのではないか。

■教員が勧める大学と人気大学には差がある

 このランキングには興味深い傾向がある。それは教員と生徒の大学選びの温度差。大学通信では進路指導教諭が「生徒に勧めたい大学」も調査している。それによると、先生が勧めたい国公立大は、東京大学、京都大学、東北大学、大阪大学、北海道大学、国際教養大学、東京工業大学の順に並ぶ。私立大は、慶應義塾大学、早稲田大学、国際基督教大学、上智大学、同志社大学、東京理科大学、明治大学の順だ。
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 これらの大学は、順位は異なるものの、「生徒に人気がある大学」でも概ね上位だが、中にはあまり生徒に人気がない大学もある。先生が勧める大学にもかかわらず、生徒のポイントが低い国公立大に、80位の国際教養大学がある。グローバル教育に定評があり、大企業の就職力が高い大学にも関わらず、である。際立って不人気というわけではないが、26位の東京工業大学も先生の評価ほどではない。私立大では生徒の人気大学ランキングで55位の国際基督教大学と東京理科大学も同様の傾向が見られる。
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 「誰もが認めるトップ大学の人気が低いのは、生徒の情報量の多寡も影響している。生徒に自分の大学の魅力を届け切っていないのではないでしょうか」(予備校関係者)。トップ大学の人気が意外に低い背景には、地元志向が強い生徒が他地域の大学をあまり研究しないこともあろう。それでも、間近に迫った2018年問題を乗り越えるには、そういう生徒も取り込むべく、これまで以上に大学の強みを発信する必要がある。

[東洋経済オンライン 7/7(金) 5:00配信]

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2017/07/06
【大学受験】千葉大の飛び入学、2019年春「生物学」へ拡大…全6分野受入れ
  千葉大学は7月3日、17歳から大学で学ぶ「飛び入学」制度(先進科学プログラム)の実施分野を拡大し、2019年春から生物学分野においても飛び入学生の受け入れを開始すると発表した。現在5分野で実施している飛び入学をさらに拡充する。

 千葉大学では、高校2年修了後、通常より1年早く大学に入学し「若い才能」の発掘と科学者育成を促進することを目的に「先進科学プログラム」を1998年に導入。日本初の飛び入学生を受け入れて以来、日本で唯一飛び入学専門の推進センターを設置し、これまでに68名の卒業生を輩出している。京都大学や東京藝術大学、日本体育大学など、千葉大学を含め7大学ある飛び入学を実施している大学の中でも先進的な取組みを続けており、今回受け入れを開始する理学部生物学も日本初の分野になるという。

 生物学分野における飛び入学の入試は、2019年2月に実施される一般入試(個別学力検査前期日程)と同時に筆記試験を実施する予定。対象は高校2年生で、国際生物学オリンピックやJSEC(高校生科学技術チャレンジ)、日本学生科学賞など、生物学分野における各種コンテストでの上位入賞などの実績は総合判定において高く評価されるという。

 飛び入学生は、通常4年次から行う研究室配属と最新研究について、1・2年次の段階で6〜8つの研究室を順番にまわり幅広い分野の研究の最前線を経験できる。また、通常の学科講義とは別に、飛び入学生を対象とした少人数セミナー形式の独自カリキュラムや大学の費用負担による海外研修など、優れた能力・資質を早いうちから育成し、国際的な研究者へと育成する環境が用意されている。学部の早期卒業や大学院への飛び級、経済面をサポートする特別な奨学金制度なども設けている。

 飛び入学の入試はセンター試験不要。現在「物理学」「化学」「工学」「植物生命科学」「人間科学」の5分野、理学部・工学部・園芸学部・文学部の4学部13クラスで実施している。2019年春からここに理学部生物学分野が加わる。入学時期は4月と9月の2回で、1998年〜2017年3月までの志願者は362名、合格者は88名。卒業生は68名。

[リセマム 2017.7.5 Wed 17:30]
2017/07/05
英語4技能スコアを1日で取得可能「英検4技能CBT」2018年度スタート
 日本英語検定協会(英検協会)は7月4日、2018年度からの「実用英語技能検定4技能CBT(名称未定)」の運用開始を速報した。志願者全員の「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を1日で測定する検定で、新方式に移行後、現行の「英検CBT」を終了する。 英検協会が2018年8月からの運用開始を目指す「実用英語技能検定(英検)4技能CBT(名称未定)」は、コンピュータ上で受験できる「英検CBT」の形式を用いて、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能テストを1日で実施する。「話す」技能の検定については、録音式で実施予定。

 合否判定は従来の「英検CBT」と同じく、「読む」「聞く」「書く」のスコアで一次試験の合否を決定し、一次試験合格者のみ「話す」のスコアで二次試験の合否を判定する。「英検CBT」と異なるのは、別日程で二次試験を受ける必要がなく、1日で4技能を測定できる点。合否にかかわらず、すべての受験者が「話す」を含む4技能のCSEスコアを取得できるようになる。

 実施対象級は、2級・準2級・3級を予定。現行の「英検CBT」は年3回、約19会場で実施しているが、2018年度からの「英検4技能CBT」はより多くの日程や会場で実施するという。なお、現行の「英検CBT」は「英検4技能CBT」方式に移行次第終了する。

 新しい英検4技能CBTについて、英検協会ではあくまでも現時点での予定とし、今後変更する可能性もあるとしている。詳細は決定次第発表予定。

[リセマム 7/5(水) 12:31配信]
2017/07/04
【大学受験2018】ICUなど10大学参加、国際系大学フェア7/17…理系同時開催
 学校別の入試情報や留学相談など行う「グローバル・外国語・国際系 大学フェア2017」が、7月17日に茨城県つくば市のつくば国際会議場で開催される。10大学が参加するほか、ICUと上智大の特別講演も実施。当日は「理工系・薬学系大学フェア」も同時開催する。

 さんぽうが主催する「グローバル・外国語・国際系 大学フェア2017」は、入場無料、入退場自由の進学イベント。国際基督教大学(ICU)や上智大学、立教大学、神田外語大学など10大学が参加し、学校別に最新の入試情報や海外留学・語学研修などの情報提供、個別相談に応じる。そのうち、ICUと上智大学は特別講演も実施。特別講演は定員各40名で事前の申込みが必要。フェアには国際教養大学と宇都宮大学も資料参加する。

 また、当日は「理工系・薬学系 大学フェア2017」も同時開催。国立の茨城大学工学部のほか、東京理科大学や芝浦工業大学、東京農業大学、東京薬科大学など13の私立大学が参加する。資料参加は、岩手大学と工学院大学の2大学。特別講演は、東京薬科大学と明治薬科大学による「薬学系2大学スピーチ」と、芝浦工業大学・花房昭彦教授による講演「今後ますます重要となる先端医療・福祉技術を支える生体医工学」の2つを実施する。こちらも定員は各40名。

 対象は受験生や保護者、高校教員だが、高校1・2年生や既卒生も参加可能。入場無料、入退場自由で当日都合の良い時間に参加できる。なお、特別講演のみ事前申込みが必要。申込みはさんぽう進学ネットにて受け付けている。締切りは7月13日だが、先着順のため定員になり次第受付を終了する。

◆グローバル・外国語・国際系 大学フェア2017
日時:2017年7月17日(月・祝)10:30〜15:30
場所:つくば国際会議場 1階多目的ホール(茨城県つくば市竹園2-20-3)
入場料:無料、入退場自由
【特別講演】
・国際基督教大学「ICUはどこが違うか」11:00〜11:30
・上智大学「上智大学入試説明会」13:00〜13:30
定員:各40名
申込方法:Webサイトから申し込む
申込締切:2017年7月13日(木)
※先着順のため定員になり次第締め切る

◆理工系・薬学系 大学フェア2017
日時:2017年7月17日(月・祝)10:30〜15:30
場所:つくば国際会議場 1階多目的ホール(茨城県つくば市竹園2-20-3)
入場料:無料、入退場自由
【特別講演】
・東京薬科大学/明治薬科大学「薬学系2大学スピーチ」11:40〜12:30
・芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 花房昭彦教授
「今後ますます重要となる先端医療・福祉技術を支える生体医工学」13:40〜14:30
定員:各40名
申込方法:Webサイトから申し込む
申込締切:2017年7月13日(木)
※先着順のため定員になり次第締め切る

[リセマム 7/4(火) 13:45配信]
2017/07/01
茨城大入試、ネット出願に 工・農学部で「AO」導入
茨城大は30日、来春入試の入学者選抜要項を発表した。一般入試(前・後期)で、従来の紙の願書出願をやめ、インターネット出願に全面移行する。また、工・農の両学部で人物像を見て合否を決めるアドミッション・オフィス(AO)入試を初めて導入する。

インターネット出願は、大学ホームページ(HP)で24時間、出願登録ができる。スマートフォンでの出願も可能になる。同大によると、ここ数年で全国的に導入が進む傾向にあり、受験生からの要望も多かった。同大は「利便性が大きく高まる」と期待している。

AO入試は、学力試験の得点だけではなく、出願者の個性や適性も評価する。工学部都市システム工学科と農学部国際食産業科学コースで実施し、学習意欲が高かったり、同大で指定する外部試験の成績を満たしていたりする受験生が対象。合否の判断は、面接やセンター試験の結果のほか、出願書類やプレゼンテーションなどで総合的に判断するという。

同大の泉岡明副学長は「主体的に学ぶ意欲を持った多くの学生に入学してもらいたい」としている。

試験日はAO入試が11月25日(工学部は25、26日のいずれか)、推薦入試は11月25日、一般入試は前期日程が2月25日、後期日程が3月12日。合格者発表はAOが2月6日、推薦が12月8日、前期は3月6日、後期は3月21日。

募集人数の総数は1545人。来春改組予定の工学部を含め、詳しい募集要項については今後、順次発表する予定。

選抜要項は大学HPで公開するほか、7月22日の水戸、29日の日立、阿見の各キャンパスで開かれるオープンキャンパスで希望者に配る。

[クロスアイ 7/1(土) 4:00配信]
2017/06/30
【大学受験2018】私大47校で定員5,701人増…明大や日大など
 文部科学省は6月29日、平成30年度(2018年度)からの私立大学等の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧を公表した。平成30年度の入学定員は私立大学47校で前年度比5,701人増加、私立短期大学3校で前年度比35人増加する。

 平成30年度の入学定員を増やす私立大学は、明治大学が1,030人、日本大学が472人、武蔵野大学が385人、同志社大学が326人、福岡大学が310人、立正大学が210人など。計47校で5,701人増加する。一覧表では、2年次・3年次の編入学定員も記載されており、2年次は55人、3年次は31人増加する。

 このうち、明治大学は商学部で150人、理工学部で140人、法学部で120人、文学部で135人、経営学部で95人、農学部で80人など、10学部で1,030人増やし、平成30年度入学定員は7,760人となる。日本大学は経済学部で166人、法学部で133人など5学部で572人増やす一方、第二法学部で100人減らし、平成30年度入学定員は1万5,341人となる。

 また、短期大学は、姫路日ノ本短期大学と山野美容芸術短期大学、名古屋女子大学短期大学部の3校で35人増加する。

[リセマム 6/30(金) 13:45配信]
2017/06/29
リケジョ育成へ大学進化中 親にもPR、共同授業も
 女性の理系人材の裾野を広げる環境づくりが進んでいる。大学は中高生向けのイベントや入学後の指導に工夫を凝らし、充実させる。「リケジョ」が当然の時代が、すぐそこに来るかもしれない。

■学生が前面に立って説明 青山学院大学のイベント

 6月10日、青山学院大学相模原キャンパスの一室では9人の中高生が少し緊張した面持ちで座っていた。目の前には理系分野を学ぶ大学生たち。「1年生の時は金属を削ってこんなペン立てを作ったんですよ」。理工学部・機械創造工学科4年の鈴木春奈さん(21)ら3人の学生が、自ら学んできた内容を楽しげに紹介する。
 中高生はその後、様々な実習設備を見て回った。時間がたつにつれて緊張は少しずつ薄れ、「入学してからアルバイトはできますか」「理系は就職では不利になりませんか」と先輩に次々と質問を投げかける。「みんな理系で学ぶことに色々な不安を抱えている。誤解をしている部分もあった。自分の体験を多く伝えられて良かった」と鈴木さんは笑顔を見せた。
 この日のイベントには理系への進学を考える女子中高生や保護者、合計約200人が参加した。今年は初開催から6年目。狙いは若い世代と親に学生の声を伝えて、理系の学習や生活のイメージを膨らませてもらうことだ。
 物理・数理学科3年の宍戸綾美さん(20)は中高生の親たちを前に、丁寧に説明した。特に質問が集中したのは受験勉強についてだ。「入試を乗り越えるには英語の勉強と夏の頑張りが特に大事です」と熱を込め語る。
 青学大のイベントは教員だけでなく学生が前面に立って説明にあたる。研究室での活動、女性が少ない中で友人はつくれるか、就職活動の状況はどうか……。もともと理系は男性が多いためか、親も子も女性としての未来像に多くの不安を抱える。積極的に質問を投げ、熱心にノートにメモを取る父母の姿が目立つ。先輩学生の生の声は進学先を決めるにあたり大きな参考になりそうだ。
■理系人材育成のプログラムに工夫 お茶の水女子大学と奈良女子大学
 さらに重要なのが入学してからの教育だ。お茶の水女子大学と奈良女子大学の2つの国立の女子大学は理系人材を育てるためのプログラムに工夫を凝らす。2016年度から新たに「生活工学共同専攻」を設置した。女子大で工学に関する学位を取得できる大学院は初。両大学の教員・学生が参加する共同授業では、ビデオ会議システムを駆使する。
 「2大学共同なので、たくさんの授業を受けられる。勉強の内容も友人の幅も大きく広がる」と話すのは同専攻をとる、お茶の水女子大修士課程2年生の近藤理子さん(24)。「ここでは1つの分野を掘り下げるだけではなくて、より広い視点を学べるのが強みだと思う」と力を込める。
 従来の男性が中心となっていた工学では「例えばスピードとか、耐久度とか、数字を高めるスペック競争に陥りがち。使い勝手を良くするとか、役立ち度を意識するといった視点が欠けがちだった」と両大学の教授陣は口をそろえる。
 お茶の水女子大の共同専攻の研究室や教員の部屋は、いずれも緑色を基調にしたガラス張りだ。学生が幅広い分野の先生に気軽に声をかけられるようにと、開放的なデザインにした。
 研究室から出てくる工学テーマの発想はユニークだ。お年寄りの転倒防止センサー、服に取り付ける「超ミニ扇風機」に買い物時のストレス計測器――。共通するのは徹底的に日常生活に根ざしたものを作っていることだ。
 「彼女たちならではの視点がたくさんある。そんな若い芽をつぶさずに育てていきたい」。お茶の水女子大の太田裕治教授は意気込みを見せる。
 ◇   ◇   ◇
 工夫を着実に続ければ成果は見えてくる。それを証明するのが東京農工大学だ。農学部に占める女性の割合は現在約50%。工学部でも約2割が女性という全国でもトップクラスの数字だ。
 06年から10年以上にわたり若い世代を取り込み女性研究者を育てる環境整備に取り組んできた。中高生向けのイベント開催はもちろん、女性教員の積極的な採用増や、子供ができた研究者には小学校6年生に育つまで、長期間にわたって手厚い研究支援制度を設けた。細かいけれど役に立つメニュー一つ一つの積み重ねが実る。
 「これまで10年以上にわたって女性研究者の支援に注力してきた結果、教育研究と出産育児の両立は当たり前になっている」と宮浦千里副学長は話す。
 全国で理系の女性を育てる機運が高まってからまだまだ日は浅い。これから息の長い取り組みが求められる。
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■大胆な改革が変えた〜取材を終えて〜

 東京農工大が長年にわたり手掛けてきた複数の取り組みには驚いた。中には女性に限定しての教員の採用募集など「賛否が分かれるような内容もいくつかあった」(宮浦副学長)が、大胆かつ抜本的な種々の取り組みが実を結んだ形だ。
 「今の保護者はまだ文系が多い世代。だから理系で学ぶ女性の姿を親子ともにイメージできない」。お茶の水女子大の加藤美砂子副学長は理系に進学する女性が増えづらい要因をこう分析する。このまま対策を打たないでいると状況は一向に変わらないままだ。
 オランダの学術出版大手エルゼビアによると日本における女性研究者の割合はわずか20%で、調査対象となる12の国・地域のうちで最低だった。これから日本で本当に理系の女性人材を増やし、他国に肩を並べようとするならば、表面上の取り組みだけでなく、思い切った改革を意識すべきだ。
(松添亮甫)
[日本経済新聞朝刊2017年6月26日付 6/28(水) 7:47配信]
2017/06/28
【大学受験2018】京都大学、全国7都市で高校教員向け交流会
 京都大学は7月から9月にかけて、全国7会場で高校教員らを対象とした「京都大学交流会」を開催する。特色入試の概要や変更点などを説明するほか、個別相談も行う。参加無料。事前申込制。

 「京都大学交流会」は、高校などの先生と京都大学の意見交換が目的。平成30年度入試から全学部全学科に拡大して実施が予定される特色入試の概要や変更点などについて説明する。また、全会場で、個別相談の機会も設ける。京都会場では、高校の先生方に各学部(学科)の魅力を伝える学部(学科)説明会も行う。

 参加無料。対象は、高校教員、出版社・予備校関係者。高校教員は、進路指導担当や高校3年生担当に限らず、高校1〜2年生担当者も広く受け付けている。

 会場は、京都・福岡・名古屋・東京・札幌・広島・仙台の7都市。開催時間やプログラム、申込締切日は、会場によって異なる。申込みは、Webサイトの申込フォームから受け付けており、一度のアクセスで1会場10名までの申込みが可能。

◆京都大学交流会
対象:高校教員、出版・予備校関係者
参加費:無料
申込方法:Webサイトの申込フォームから申し込む

【京都会場】
日時:2017年7月24日(月)13:30〜17:00(13:00受付開始)
会場:京都大学 百周年時計台記念館
申込締切:2017年7月18日(火)

【福岡会場】
日時:2017年7月28日(金)14:00〜16:00(13:30受付開始)
会場:駿台予備学校福岡校
申込締切:2017年7月22日(土)

【名古屋会場】
日時:2017年8月21日(月)15:30〜17:30(15:00受付開始)
会場:駿台予備学校名古屋校
申込締切:2017年8月15日(火)

【東京会場】
日時:2017年8月24日(木)15:30〜18:00(15:00受付開始)
会場:代々木ゼミナール本部校代ゼミタワー
申込締切:2017年8月18日(金)

【札幌会場】
日時:2017年8月28日(月)15:30〜17:30(15:00受付開始)
会場:河合塾札幌校
申込締切:2017年8月22日(火)

【広島会場】
日時:2017年9月4日(月)15:30〜17:30(15:00受付開始)
会場:駿台予備学校広島校
申込締切:2017年8月29日(火)

【仙台会場】
日時:2017年9月8日(金)15:30〜17:30(15:00受付開始)
会場:駿台予備学校仙台校
申込締切:2017年9月2日(土)

[リセマム 6/27(火) 17:45配信]
2017/06/27
私大志望者の保護者は必見! “昔とはここが違う”私大受験事情
現在の大学入試の制度や特徴は、保護者が受験生だったころとは大きく変化しています。保護者も知識をアップデートしておかないと、お子さまとの会話の際に、認識の違いが出てしまうかもしれません。この記事では、特に私立大入試にスポットを当てて、最新事情や大学の動きについて紹介します。ぜひ参考にしてください。


入試方式が多様化。複雑になる一方で合格のチャンスが広がるというメリットが

最近の私立大学の入試では、「入試方式の多様化」が進んでいます。保護者の皆さまが大学受験をされたころは、「私立大の受験=3教科型で受験チャンスは一回のみ」というケースがほとんどでしたが、最近は従来の3教科型に加え、「2教科だけで受験できる方式」「特定科目の配点が高くしてあり、得意教科を生かせるようになっている方式」「センター試験を利用して受験する方式」などもあります。また、以前は同じ大学を受験する場合でも学部が異なれば、別の日に受験しなければなりませんでしたが、最近は、全学部・学科が同じ日に共通の試験問題で実施する方式もあります(全学部統一入試)。さらに、首都圏など都市部の大学を地方会場でも受験できる「会場選択制度」や、同じ大学の複数の学部に出願できる「学内併願制度」などを実施する大学も増えてきました。

このように入試制度が多様になることは、保護者から見ればわかりづらい面もありますが、うまく活用すれば受験費用を抑えたり、合格のチャンスを増すことにもつながります。お子さまの志望大の入試方式は保護者もWebサイトなどでチェックするようにしましょう。
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英語4技能を測る外部検定を入試に活用する大学も

加えて、ここ数年、民間の英語4技能検定のスコアを入試に活用する大学が増えています。英語4技能検定とは、実用英語技能検定(英検)やGTEC、TOEIC、TOEFLなど、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測るテストのこと。この背景には、読解力だけでなく、4つの技能の力をバランス良く身につけた受験生を入学させたいという大学の意図があります。

一定のスコアを満たした受験生は、英語の試験が免除されたり、推薦入試で有利になったりすることも。また、一発勝負の入試と異なり、検定試験は何度も受検できるので、段階的に勉強を重ね、スコアを上げていくこともできます。英語が得意なお子さまには、早い段階から英語4技能検定の受験を勧めるのもよいでしょう。

Web出願を導入する大学が増え、手軽かつ迅速に出願できるように

入試だけでなく、出願方法にも変化が見られます。少し前までは、大学から紙の願書を取り寄せて出願するケースがほとんどでしたが、近年はインターネットによる出願方法(Web出願)を導入する大学が増えています。さらに一歩進んで、紙の願書を廃止し、原則Web出願にする大学も現れるようになりました。

Web出願の特徴は、「手軽さ」と「確実さ」です。紙の願書を取り寄せる必要がなく、いつでもパソコンやスマホから出願できます。また、手書きよりも訂正が容易ですし、間違いがあればエラーメッセージが出るので記入漏れやミスがなくなります。また、Web出願を利用すると、受験料を割り引く大学も多く見られます。

ただし、インターネットだけで手続きが完了する大学は少なく、調査書や顔写真を指定日までに郵送しなければならない場合がほとんど。「出願はインターネットで済ませたから」といって油断していると、直前になって慌てる事態になることも考えられますので、詳細な手続き方法は各大学のパンフレットやホームページで必ず確認することを忘れないようにしましょう。

[ベネッセ 6/26(月) 12:02配信]
2017/06/24
<英語>「LとRの違い」ヒアリングに新学習法
 日本人が英語を学ぶ際に大きな壁となる「LとRの違い」を聞き取る力を強化する学習法を、情報通信研究機構と大阪大、北海道大の合同研究班が開発した。音の違いに反応して無意識に発する脳波を活用する手法で、英会話教室や、企業の社員教育などへの応用が期待できそうだ。

 研究班は、「Light」と「Right」の音の違いが分からない人でも「Light」の次に「Right」、または「Right」の次に「Light」を聞くと、脳は無意識にその違いに反応することに着目。英語学習者がその違いをキャッチした際の脳波を測定し、画面に脳の反応の大きさを丸印(〇)で表示する。〇印が大きくなるよう思い描く訓練を重ねると音の違いを認識する脳内機能が増強し、結果的に発音を聞き分ける力が高まるという。

 実験では20〜30代の参加者に5日間、「Light」と「Right」の発音をランダムにイヤホンから1時間聞かせ、画面上の〇印が大きくなるようイメージしてもらった。実験後、「L」か「R」が入った文章を読み上げ、単語を当てるテストで、正答率は実験前の6割前後から9割まで上がった。研究班は今後、「V」と「B」など日本人が苦手な他の音も実験し、効果を確認する。

 母国語以外の音声認識力は幼児期以降に低下するとされるが、同機構の成瀬康・脳情報工学研究室長は「成人後の語学習得にも効果が期待できる」と話す。計測装置は100万円以上するため、当面は英会話学校や企業研修施設などへの設置を想定している。

[毎日新聞 6/24(土) 11:48配信]

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