最新大学受験・教育ニュース

2017/03/24
英語4技能テストを入試に取り入れる大学が増加中!どんなメリットある?
最近、推薦入試や一般入試に、英語4技能テストのスコアを取り入れる大学が増えていることを知っていますか? 英語4技能テストとは、GTEC CBTやTOEFL(R)、IELTS、TOEIC(R)など「聞く」「話す」「読む」「書く」という4つの英語力を測るテストのこと。これらのテストで大学が定めるスコアをクリアすれば、英語の試験が免除されたり、英語の点数を満点とみなしたりする入試方式があるのです。


英語4技能テストのスコアを入試で使うメリットは?

大学受験の一般入試は基本的に一発勝負です。試験当日、緊張したり、体調が悪かったりしてふだんの実力が発揮できないということも考えられます。一方で、英語4技能テストは年間、何回も開催されています。大学が設定した期限までに、複数回、挑戦できるというメリットがあるのです。また、定期的に自分の英語力を測ることは、ニガテな箇所を発見し、弱点を補強することにもつながりますし、スコアが上がっていけば勉強に対するモチベーションもキープできるでしょう。

また、英語のスコアを早期にクリアしてしまえば、ほかの教科の勉強に専念できるというメリットもあります。英語が得意な人にとっては、大きなアドバンテージになります。


英語4技能テストのスコアを使う入試にはどんなパターンがある?

まず一定以上のスコアをクリアすれば、英語の試験を免除、もしくは満点とみなすパターンがあります。ただし、この場合は基準スコアがかなり高く設定されています。

「みなし得点」というパターンもあります。これは、「英語4技能テストのスコアが○点以上の場合、大学の英語の試験を80点とみなす」という方法です。また、点数に応じて加点するパターンもあります。例えば「英語4技能テストで○点以上の場合、大学の英語の試験の点数に20点プラスする」という方法です。みなし得点や加点のパターンは、基準スコアが段階的に設定されているので、英語免除パターンやみなし満点パターンよりも活用しやすいでしょう。ほかにも、推薦・AO入試の出願基準にしている大学もあります。

活用できる英語4技能テストと、活用方法、基準スコアは大学によって異なります。「自分が志望している大学で英語4技能テストが使える入試方式があるか」「ある場合、基準スコアはどのくらいなのか」を、ホームページなどで確認してみましょう。


英語4技能テストの勉強をすることは“使える英語”を身につけることにつながる

そもそも英語4技能テストは大学入試のためのテストではありません。「日常生活やビジネスの場での英語コミュニケーション能力を測る」「アカデミックな英語の運用能力を測る」「留学に必要な英語力を測る」など、それぞれ特徴がありますが、どのテストの対策をするにせよ“大学入学後も使える実用的な英語力”をみがくことができます。将来、グローバル化がますます進んでいくと考えられます。英語4技能テストをまだ受験したことがないという人は、受験してみることをおすすめします。

[ベネッセ 教育情報サイト 3/24(金) 17:01配信]
2017/03/23
【大学受験2017】国立大学の欠員補充2次募集、筑波技術大など3校
 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は、2017年度(平成29年度)国公立大学欠員補充2次募集を発表している大学の一覧を掲載した。3月23日時点で茨城大学と静岡大学、筑波技術大学の3校が募集している。

 茨城大学は、工学部Aコース電気電子工学科で募集。出願期間は3月28日と29日(各日とも午前9時〜午後4時まで)。センター試験は5教科7科目を評価、個別学力検査は課さない。募集人数は3月27日午後7時に公表予定。

 静岡大学は、人文社会科学部(夜間主コース)法学科で12名募集。出願期間は3月28日午前9時〜午後4時と29日午前9時〜正午。センター試験は3教科3科目を評価、個別学力検査は課さない。

 筑波技術大学は、産業技術学部産業情報学科システム工学専攻で3名、産業技術学部総合デザイン学科で8名、保健科学部保健学科鍼灸学専攻で13名、保健科学部保健学科理学療法学専攻で6名、保健科学部情報システム学科で2名募集。出願期間は3月28日〜4月1日。いずれもセンター試験を課さず、個別検査を実施する。

 欠員補充2次募集の詳細については、各大学が公表する募集要項などで必ず確認すること。

[リセマム 3/23(木) 17:45配信]
2017/03/22
【国公立大志願者ランキング】東大4位で千葉大1位の理由
志願者数は2年連続で千葉大トップ

国公立大前期試験の合格発表も終わり、今年の入試も峠を越えた。近年の入試では国公立大の人気が高い。一番の理由は学費の安さにある。国公立大はどの学部も同じ学費で、私立大のように学部間格差はない。国立大の初年度納入金と私立大の学部別平均学費を比較すると、理工系学部で私立大は国立大の倍、医学部だと9倍にもなる。ただ、国公立大人気は高いが、毎年、最初の関門となるセンター試験の出来、不出来で、国公立大の志願者数がほぼ決まってくる。国公立大はセンター試験の成績と大学独自に二次試験で合否が決まるからだ。センター試験ができないと出願をとりやめ、私立大一本に絞る受験生も少なくない。

今年のセンター試験の平均点は理系でダウンし、文系でアップした。文系の受験生にやや有利な状況となった。この結果から、今年も“文高理低”の学部志望動向となった。さらに、国立大では文系学部の定員を減らし、理系学部の定員を増やしたところが多かった。文科省の文系学部不要論の影響だろう。もともと国立大は文系学部の定員が少ない上に減っていることから、文系志望者は定員の多い私立大に流れたと見られる。

この結果、今年の国公立大の志願者数は、昨年に比べて858人、0.2%減で、6年連続の減少となった。受験生総数が増えていることを考えれば、かなりの減少といえよう。ただ、募集人員も減少しているため、競争率が緩和されることはなかった。内訳は国立大が昨年に比べて志願者が0.9%減、公立大が1.7%増だった。国立大に比べて、比較的入りやすい公立大の人気が高くなった。

志願者トップは2年連続で千葉大だ。1万1718人、昨年より361人増えた。昨年、国立大初となる国際教養学部を新設し人気を集めたが、今年は後期試験で志願者が増加し、さらに伸びた。東京大をはじめ後期試験を廃止したり、定員を減らしたりする大学が多く、後期を実施している大学は人気になりがちだ。その上、首都圏では医学部まである総合大学は、東京大と千葉大ということもあって人気が高い。最近の受験生は単科大学よりも総合大学を選ぶ傾向が強いことも理由だ。

2位は昨年の4位から躍進した神戸大で、6年ぶりの志願者増の1万24人となった。1万人を超えたのはこの2校だけだった。今年は国際文化学部と発達科学部を改組し、新しく国際人間科学部を新設した。志願者増の理由として大きいのは、今年から大阪大が後期試験を廃止し推薦とAO入試の世界適塾入試を新しく実施したことだ。そのため、大阪大後期試験廃止の受け皿として、神戸大後期が人気を集め、なかでも文、法学部で志願者が増加した。

地方の私立大の公立大化が進む

後期を廃止した大阪大は3037人減で、昨年の2位から13位に後退。今年、国公立大でもっとも志願者が減少した大学だ。ただ、前期だけを昨年と比較すると、微増にとどまっている。また、大阪大後期廃止の影響を受けたのは神戸大だけでなく、16位の大阪市立大も影響を受けた。志願者が1212人増え、特に後期日程は全学部で志願者増。後期は808人、38.3%の大幅増となった。大手予備校の入試担当者は「関西の国公立大志望の受験生は京都大、大阪大、神戸大、大阪市立大の順に志望校を変えていきます。大阪大の影響を受けたのは、神戸大と大阪市立大となるのは予測通りでした」という。

3位は北海道大、4位は東京大、5位は公立大トップとなった首都大東京の順。東京大は昨年、後期を廃止して大きく志願者が減ったが、今年は志願者増となった。全学類で第一段階選抜が実施された。昨年は文I、文II、理IIで第一段階選抜が実施されなかった。旧7帝大と東京工業大、一橋大、神戸大の難関10大学の志願者数を見ると、全体で2213人、3%の減少だった。大阪大後期廃止による志願者減が大きかったと見られる。

6位の横浜国立大は教育人間科学部を教育学部に改組し、新しく都市科学部を設け人気を集めた。8位の富山大も志願者増となったが、なかでも工学部前期の志願者が倍増した。これは二次重視の新入試方式を実施し、志願者が大きく伸びたと見られる。

学部系統別では社会、経営、国際系、理工学部などが人気を集め、医、教育、文・人文、農、経済学部などで志願者が減少した。教育学部の志願者は10%ほど減っている。教員免許取得を義務付けない教養系の課程を設けていたが、これを廃止して新学部に改組したり、定員を減らしたりする大学もあったからだ。

また、最近では公立大に変わる私立大が増えている。今年も長野大が公立大に変わった。今後も増えていきそうで、私立大の生き残りと地方創生から公立大化を進めている面もある。地方では都会以上に少子高齢化が進み、地方の若者は減少している。そのなかで、大学は若者を集めるのに適しており、地元に大学を残しておくために私立大を公立大化するケースが増えている。ただ、公立大としてスタートする前の入試は私立大型入試を実施している。入学すると公立大になり学費が安い。入試の負担も少なく志願者が殺到する。だから、昨年から公立大になった90位の山陽小野田市立山口東京理科大は、今年から公立大の入試を実施し、2494人、60%の大幅な志願者減となっている。今後も地方の私立大の公立大化は進んでいきそうだ。

[プレジデント 3/22(水) 9:10配信]
2017/03/21
東大の推薦、また<定員割れ>も…国立大はさらに拡大へ
 今春の大学入試も、国立大学の後期日程が続々と結果発表が行われ、最終盤を迎えています。そんななか、国立大学でも推薦やAOなどで、早々に合否を決めた受験生がいます。推薦・AOなどは今後、大学入試が大きく変わる2021(平成33)年度に向けて、国立大学でも定員を徐々に拡大していくものと見られます。ところで国立大学の推薦・AOなどといえば、2016(平成28)年度に東京大学が推薦入試を、京都大学が特色入試を同時に導入したことが注目を集めました。2年目の状況は、どうなったのでしょうか。

 京大は志願者がさらに増える

 東大の推薦入試は、学部を決めない一般入試と違って、学部ごとに5〜10人程度の募集定員が設定されており、全学で計100人程度となっています。推薦できるのは、各高校から男女1人ずつ。科学オリンピックをはじめとした全国レベルの大会・コンクールや語学の資格・検定試験の高成績者など、学部によって推薦要件が指定されています。そのうえ、大学入試センター試験で「8割以上の得点」を取ることが必須です。

 ただ、入学後に学部を選べないことや、推薦要件か高すぎると受け止められたことなどから、初年度の出願者は173人、合格者は77人にとどまりました。2年目の2017(平成29)年度も、出願者は初年度と同数の173人(ただし出願校数は増加)、合格者は71人と、2年連続の<定員割れ>になりました。

 一方、京大の特色入試は、学部によって「学力型AO」型、「推薦」型、「後期日程」型があります。2016(平成28)年度は全学の募集定員計108人に対して、616人が志願(うち法学部324人)。合格者は82人でした。2017(平成29)年度は定員145人に対して861人が志願し、こちらは東大と対照的に、好調のようです。後期日程に合わせた法学部(定員20人)を除いても既に97人が合格しています。

 2021年度に向けて徐々に変化

 ただ、だからといって東大の推薦が<失敗>だと受け止めるのは早計です。東大は2015(平成27)年10月、五神真(ごのかみ・まこと)総長の就任に当たって策定した「東京大学ビジョン2020」で「卓越性」とともに「多様性」を基本理念として掲げ、第3期中期目標・計画(2016〜21<平成28〜33>年度)でも「地方出身の学生、女子学生、優秀な人材の入学」を促進するとしています。推薦入試は、そのための重要な方法なのです。

 一方、国立大学協会(国大協)も、2015(平成27)年9月に策定した「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」の中で、第3期中期目標・計画の期間中に、推薦・AOなどの入学定員を30%に拡大することを申し合わせています。

 欧米などの有名大学では、1校から100人規模で入学するようなことは、まずないといいます。入試制度の違いにもよりますが、高度な研究・教育成果を上げるには、学内の多様性が必要だと考えているからです。今後、国内でも、世界と肩を並べて競争しようとする国立大学ほど、推薦・AOなどの拡大に積極的になることでしょう。

 2021(平成33)年度といえば、大学入試センター試験に替わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を受験した人が、初めて入学者選抜を受ける年です。そうした「大改革」に向かって、大学入試も徐々に変わっていくことでしょう。今のままの入試制度が基本的に続くと考えていてはいけません。

[産経ニュース 2017.3.21 12:05]
2017/03/17
東京工業大学 女子高校生のための研究室ツアーを開催
 東京工業大学は、3月28日(火)、女子高校生のための研究室ツアーを開催する。
工学系の研究室ツアー、模擬講義、学生や先生への質問コーナーに一度に参加できるイベントとなっている。少人数のイベントなので、じっくり体感できる時間となるだろう。先着順のため、興味のある人は急いで申し込もう。

日時

3月28日(火) 13:00〜16:45

会場

大岡山キャンパス 大岡山西講義棟1 レクチャーシアター(最寄駅:東急大井町線・目黒線大岡山駅)

対象

女子高校生および既卒生

定員・申込

定員20名、事前申込制、先着順

プログラム
・模擬講義
飛び出せ!工学君!〜実習:振動を使って走る移動機械を創る!〜(工学院長岩附信行教授)
・研究室見学(2ヵ所)
【機械系】Celine Mougenot研究室〜文化・コミュニティに人間中心デザイン〜
【電気電子系】波多野睦子/小寺哲夫研究室〜ダイヤモンドで創る新しいエレクトロニクス〜
【経営工学系】福田恵美子研究室〜経営活動・経済を取り巻く課題に挑む―人間行動を分析しよりよい社会システムを提案―
・ラップアップ
先輩や先生への質問コーナー

東京工業大学 「女子高校生のための研究室ツアー」に関する詳細は、同大学のウェブページから。

〔2017/03/16 東進タイムズ〕
2017/03/16
苦手な女子に配慮? 東大入試で数学がやさしくなったと評判〈週刊朝日〉
 東大と京大の入試の合格者が、10日発表された。約5800人が難関を突破し、キャンパスは喜びに包まれた。

 東大では、工事のために中断されていた合格者の受験番号の学内掲示が4年ぶりに復活した。本郷キャンパス内には、大勢の受験生や保護者らが詰めかけた。

 文IIに現役合格した柿沼麻衣花さん(18)は、好きだったSMAP解散に悲しみながらも、勉強を続けた。

「解散はとても悲しかったけれど、受験が終わったらCDを買おうと頑張りました。合格したので、これから買いに行きます」

 今年の東大入試の特徴の一つは、理系合格者の平均点や最低点が前年より大きく上がったこと。平均点を前年と比べると、理I、理II、理IIIのいずれも20点前後上がった。文I〜文IIIが1〜2点の上昇にとどまったのとは対照的だ。上昇の理由は前期入試の数学が前年よりやさしくなったから、と指摘される。

 理Iに合格した女子生徒は「数学でこんなに点を取れるなら、理III(医学部)を受ければよかった」と話した。

 易化の理由について、一部の予備校関係者からは「数学が苦手な女子生徒が入学しやすいようにしたのでは」との声もある。東大が女子学生比率を2020年までに30%にするとの目標を掲げているからだ。

 ただ、推薦入試と前期入試を合わせた合格者計3083人のうち、女子は609人。前年より23人増にとどまった。合格者に占める女子比率も0.9ポイント増の19.8%。駿台教育研究所進学情報センター長の石原賢一さんは「数学の易化は偶然でしょう。来年の難易度は予測できない」と話す。

 上位の顔ぶれで目立つのは、渋谷教育学園幕張(千葉)の躍進。前年は計76人だったが、前期速報の段階ですでに前年を上回り、3年連続で増えた。また、開成(東京)は、36年連続の合格者数トップだ。灘(兵庫)、麻布(東京)、栄光学園(神奈川)などの私立中高一貫校も上位に入った。

 公立校では、日比谷(東京)がトップで、旭丘(愛知)、県立浦和(埼玉)、横浜翠嵐(すいらん・神奈川)も健闘。有名私立中から日比谷へ進学し、理Iに現役合格した西山鈴音さん(18)はこう話す。

「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されているので、日比谷を志望しました。高校は本当に楽しかった。大学では素粒子物理学を学びたい」

 同じく都立の三鷹中教の齋藤若奈さん(18)は、塾に通わず文IIに現役合格。「学校の先生から『お前はセンスがある』と言われ、自信になりました(笑)。周りの人に支えられ、合格できました」と話した。

 合格者の出身校の所在地は、東京を含む関東が67人減り、それ以外の地方が45人増えた。

 前出の石原さんは「ここ数年は受験生が安全志向になっていたが、今年は東大に果敢に挑戦する生徒が増えた。私大入試でも知名度の高い大学の志願者が増えており、保護者の意識が『これからも高校生に選ばれる大学に入学してほしい』と変化しているのでは。入試で激しい競争のある大学が『選ばれる大学』になっています」と話す。

 京大は、洛南(京都)がトップ。公立校が躍進し、膳所(ぜぜ・滋賀)や北野(大阪)が前年を上回った。堀川(京都)は京大で減ったが、東大で増やした。

※週刊朝日 2017年3月24日号
[dot. 3/16(木) 7:00配信]
2017/03/15
私大キャンパス移転 勝ち組と負け組は?〈週刊朝日〉
 キャンパスを郊外から都心へ移転する私大が相次ぐ。18歳人口の減少傾向が強まる2018年を前に、生き残りをかけて便利な場所に移している。志願者数が増える大学もあれば、大差ない大学もあり、大学間競争の厳しさを映している。

 JR大阪駅北側の再開発など、近年大きく変わる大阪・キタの街。阪急梅田駅から徒歩3分の好立地に、高さ125メートルの巨大なタワービルが新たに誕生した。

 地上21階地下2階建ての建物に入るのは、大阪工業大の梅田キャンパス。今年4月から、新設のロボティクス&デザイン工学部の学生たちの学び舎となる。

 学生の一部が梅田キャンパスに移る工学部のキャンパスは、現在大阪市旭区にある。同じ市内からの移転のねらいは何か。新学部の学部長に就任する大須賀美恵子教授は、企業などとの連携のしやすさに加え、「2018年問題を意識し、生き残りをかけた学生確保戦略の一つ」と説明する。

 新学部創設に合わせて定員も増えたために単純比較できないが、17年度の志願者数は前年度の約2千人から1.5倍に増えた。

 大学関係者がしばしば口にする「2018年問題」。18歳人口は1992年に205万人だったが、その後、減り続け、12年には119万人に。92年と比べて約4割も減った。近年は減少傾向が一段落しているが、18年以降は再び減っていく。31年には、100万人を割ると予測されている。

 このため、大学側はキャンパスを少しでも便利な場所に移すことで、学生を確保しようと懸命だ。下宿も当たり前だったかつての時代とは違い、今は自宅通学志向が強まっているためだ。

 キャンパスの都心への移転の影響は、数字にはっきりと表れている。リクルート進学総研が15年に実施した調査によると、東京23区の大学の収容定員は09年に36.2万人だったが、15年には40.2万人に増えている。

 ほかの地域をみると、名古屋市内は7.1万人が8.4万人に、大阪市内は2.2万人が5万人に、京都市内は9.7万人が11.2万人に、神戸市内は5.2万人が5.4万人に、それぞれ増えている。 名城大は16年、名古屋市のナゴヤドームそばにナゴヤドーム前キャンパスを新設した。今年4月からは岐阜県可児市にキャンパスのある都市情報学部などを移転させる予定だ。同学部の17年度の志願者数は前年度から6割ほど伸びた。

 キャンパス移転は、志願者を増やす“勝利の方程式”とさえ言われる。しかし、効果を持続させるのが難しい面もあるようだ。

 南山大は15年に理工学部を愛知県郊外の瀬戸キャンパスから、名古屋市の名古屋キャンパスへと移した。志願者数をみると、移転前の14年度の約2600人から15年度に約3200人と2割超増えた。一方で、16年度は約2600人、17年度は約2400人と移転前と同様の水準に戻っている。

 東京理科大の基礎工学部(2〜4年次)も同様だ。千葉県の野田キャンパスから東京都の葛飾キャンパスへ、13年に移転した。移転当時は4千人超の志願者があったが、17年度は約3400人まで落ちている。

 実践女子大は14年、文学部などを東京都郊外の日野キャンパスから、都心の渋谷キャンパスへと移転した。14年度の文学部の志願者数は3割近く増加。しかし、その後は落ち込んでいる。17年度は約1700人と移転前の水準だ。

 河合塾教育情報部の富沢弘和部長は、キャンパス移転だけでなく、文系人気が高くて理系人気が低い「文高理低」など最近の入試傾向も影響するとみる。

■企業や地域と連携教育成果を情報発信

「移転後も志願者数を維持するには、移転後に何ができるようになったのか、教育成果を見せていかないといけない」
 
こう話すのは、リクルート進学総研の小林浩所長。
 
龍谷大は15年、国際文化学部を国際学部に改組して滋賀県の瀬田キャンパスから京都市の深草キャンパスに移した。龍谷大は「理念だけではなく、内容を伴った教育をわかりやすく打ち出している」と説明する。例えば、国際学部のホームページでは、「日本で一番勉強する学科」というキャッチコピーや英語教育の充実をうたうだけではなく、在学生のTOEICの点数分布なども公開した。学生の点数がどう上がったかの成果を示すのがねらいだ。

 国際学部の志願者数は移転前の14年度が約3千人だったが、移転効果もあって15年度は1.5倍の約4600人に急増した。17年度は約3900人に落ちているが、移転前の水準は今も上回っている。

 愛知学院大は14年、日進市の日進キャンパスから商学部、経営学部、経済学部の2〜4年次を、名古屋市中心部に移した。同大は地域連携センターを設け、行政や企業、地元商店街との結びつきを強めている。

 街づくりや商品開発にともに取り組み、ホームページやSNSで活動成果の情報発信に力を入れている。センターの鵜飼宏成さんは「受験生がより明確な目的を持ち、志望することにつながっている」とみる。

 国学院大は文学部、経済学部、法学部などの文系4学部の1年次を横浜市のたまプラーザキャンパスから都心の渋谷キャンパスに移した。10年の移転時は志願者数が増えたが、その後減少した。しかし、15年度以降は再び増加基調に戻っている。

 同大学は志願者数維持の要因の一つとして、全学部生を対象にした「学生リアル調査」の存在を挙げる。

 調査結果から浮かび上がった課題に対し、できるだけ早く対応して学習環境の改善を進めているという。例えば、「学食の混雑を緩和してほしい」という声が学生から数多く寄せられたことを受け、キッチンカーを使った昼食販売を始めたという。

 同大の中村大介さんは「調査結果を受けた改善の取り組みは、学生に好評のようです。今はSNSの時代ですから、学生の口コミなどから評判が広まります。こうした点も、志願者増につながっているのではないでしょうか」と話す。

 入試制度改革、教育内容の充実、設備の改善、キャンパスの移転……。学生の心をつかむための大学の苦心が続く。(本誌・吉崎洋夫)

※週刊朝日  2017年3月24日号
[dot. 3/14(火) 16:00配信]
2017/03/14
QS分野別大学ランキング2017、東京医科歯科大学が3位へ
 世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は3月8日(現地時間)、The QS World University Rankings by Subject 2017(分野別QS世界大学ランキング2017)を発表した。

 QSによる分野別の大学ランキングは、2011年から発表されている世界的な大学ランキングのひとつ。2017年ランキングでは新しく「Anatomy & Physiology」「Hospitality & Leisure management」「Sports-related subjects」「Theology,divinity & religious studies」の4分野が追加され、対象分野は過去最大規模の合計46にのぼった。

 2016年ランキング同様、各分野のうち、国内大学でもっとも多くトップ10入りを果たしたのは東京大学だった。トップ10に入った分野と順位はそれぞれ、「Modern Languages」6位、「Engineering - Chemical」10位、「Engineering - Mechanical, Aeronautical & Manufacturing」8位、「Anatomy & Physiology」9位、「Pharmacy & Pharmacology」9位、「Chemistry」10位、「Physics & Astronomy」9位、「Anatomy & Physiology」9位、「Social Policy & Administration」9位。

 東京医科歯科大学(TMDU)は、「Dentistry(歯学)」において1位の香港大学、2位のミシガン大学に続き、3位にランクインした。東京医科歯科大学は同分野で2015年と2016年に6位を獲得しており、2017年はさらに順位を上昇させた。

 京都大学は、「Engineering - Chemical」において6位にランクイン。2015年は10位、2016年9位を獲得しており、年々順位を上昇させている。

 全体概況としては、いずれの分野ともトップ10はイギリスまたはアメリカの大学が席巻しており、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、オックスフォード大学などが多くの分野で上位に位置した。

 すべての結果はQSのWebサイト「QS TOP UNIVERSITIES」で閲覧できるほか、iPhoneおよびAndroidに対応する無料アプリ「QS World University Rankings」でも確認できる。

[リセマム 3/14(火) 17:07配信]

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2017/03/13
国公立大2次の後期日程始まる…欠席56・5%
 国公立大学2次試験の後期日程が12日、始まった。

 文部科学省によると、初日は129大学412学部で試験が行われ、出願者17万181人のうち7万4022人が受験した。欠席率は前年度比0・1ポイント増の56・5%。国公立別の欠席率は、国立大が56・5%(前年度比0・1ポイント増)、公立大が56・6%(同0・2ポイント増)だった。

[読売新聞 3/12(日) 21:52配信]
2017/03/11
【大学受験2017】東大・京大など難関大合格者ランキング…インターエデュ
 受験教育サイトを運営するインターエデュ・ドットコムは3月10日、東京大学や京都大学など難関大学の高校別合格者ランキングを発表した。2017年は医学部を追加し、15大学を掲載。取材協力した高校のみを対象とした独自の速報として、数値・ランキングは順次変動するという。

 ランキングには、取材申込みに協力した高校のみを掲載。東京大学と京都大学の合格発表日である3月10日から、大学別・高校別の合格者数や現役合格率を独自の速報にして発表している。

 2017年は、医学部医学科(国公私立大学)を追加。東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学と合わせて、計15大学の高校別合格者数を掲載している。このうち、東京大学、京都大学、医学部医学科については、現役合格者数、現役合格率についても紹介している。

 3月10日午後6時30分時点の東京大学の合格者数ランキングは、1位「開成高等学校」159名、2位「灘高等学校」94名、3位「麻布中学校・高等学校」77名、4位「ラ・サール高等学校」40名。なお、現時点では、東京大学合格数上位常連校の、筑波大学附属駒場、駒場東邦、桜蔭などは掲載されていない。

 大学別ランキングのほか、高校を地域別・50音順に検索し、高校別ランキングを見ることもできる。また、過去データとして2003年〜2016年の情報も公開している。

[リセマム 3/10(金) 18:45配信]

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