地震は天罰か | - 2011/03/15
- 今回のの地震・津波で犠牲になられた方々にお悔やみを申し上げます。また、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
関東、東北地区の国公立大学後期日程入試が中止や延期になっただけでなく、受験生が試験地で地震に遭遇し足止めを食わされている。中には、避難所暮らしを余儀なくされた受験生もいる。幸い、当校の受験生の全員の安全が確認され一安心している。地震も津波も自然の営みのほんの一部に過ぎないかもしれないが、人間はその前ではあまりにも小さく無力であることが実感させられる。だが、躊躇している間はない。日本の総力を挙げて救済と復興に取り組んでいくべきだと思う。
東京都の石原知事は歯に衣着せぬ発言で知られているが、自分は彼の傲慢さがいつも鼻について、正直大嫌いな人間の一人である。その石原知事が今回の地震について発言した。 「日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった。アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等だ。日本はそんなものない。我欲だよ。外国だよ。物欲、金銭欲,性欲。この津波をうまく利用して、我欲を1回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のアカをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ。」
慎太郎知事に問う。君は東北の沿岸に住み漁業、農業に従事し、過疎に怯え、不景気の波をもろに被っている今回被災した人たちを見て物欲、金銭欲、性欲の亡者だと言いたいのか? それは、君が君臨する東京にそっくり返してやろう! 何よりも、人を欺いてでも知事の座にしがみつこうとしている君にそっくり返す言葉だ! 君がまともな人間であるならば、被災した人たちのために心配と同情と、何か手伝えるものはないかと考えるべきではないのか! まして君は政治家ではないか、東京都が支援できることをまずもって発言すべきではないのか!
さらに問う。君は、アメリカのアイデンティティーは自由である、フランスは自由と博愛と平等であると本心から思っているのか? 泥沼のアフガン、イラクの状況を招いたアメリカ、長年のエジプト独裁政権を支えたアメリカを支えたのは自由だというのか! 否、君の言う「我欲」以外の何ものでないではないか! ロマ族(ジプシー)をルーマニアに強制退去させ、移民を排除、規制を始めたフランスのどこに自由と博愛と平等のどこがあるというのだ! 慎太郎知事よ、君はずいぶん愛国心があるらしい。日本人が失った最大の精神が愛国心だと君は言う。しかし、今回の君の発言でわかったことは、君は諸外国を皮相でしかとらえることが出来ない、正真正銘の外国コンプレックスの権化であったと言うことだ。君に愛国を語る資格などない。巨大地震の被災者を前に、まず語る言葉が「天罰」なのだから。愛国心があるならば、国の民衆への限りない慈愛が前提ではないのか!
にしても不思議なのはマスコミだ。これまで問題発言があったにもかかわらず、なぜかマスコミは石原知事を攻撃し続けることはなかった。記者会見でも知事に一喝されるとそれ以上追求することなくうやむやになってきた。もし、マスコミに良識があるならば、今度こそ知事発言を取り上げ続けて欲しいものだ。
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