最新大学受験・教育ニュース

2018/08/09
【大学受験2019】医学部医学科の偏差値ランキング
東進ドットコムは、「医学部医学科対策のススメ」と題して、現役合格のために知っておきたい3つのことを掲載した。医学部合格に必要な力や入試動向、現役合格するためのポイントを解説する。また、医学部医学科の偏差値ランキングや私立大学の医学部医学科の学費ランキング、地域枠設置大学一覧なども紹介している。

 医学部の人気は年々高まっており、2017年度の医学部入試では、定員に対する志願倍率が15.7倍、実質倍率でも11倍を超え、難関を極める過酷な入試が続いているという。東進の調査によると、医学部入試は浪人生の比率が極めて高く、大学によってその比率が異なるものの、全国の医学部医学科全体の合格者のうち、現役合格者はわずか39.6%で、残りの60.4%は浪人生だという。

 医学部合格に必要な力は、「心」「知」「体」のバランスのとれた「人間力」であるとし、各大学の医学部入学試験では人間力を評価する工夫が施されている。東京大理科三類では2018年度入試で面接を11年ぶりに再開するなど、面接を重視している大学は多く、受験生にテーマを与えて集団で討論させたり、論文を課したり大学もあり、学力だけでない資質の確認を目的としているという。

 医学部入試の動向では、「地域枠設置大学一覧」「AO・推薦入試枠設置大学一覧」「学力試験のほかに面接を課している大学一覧」「私立大学の医学部医学科の学費ランキング」を紹介。私立大学の医学部医学科で6年間の学費合計がもっとも低いのは「国際医療福祉大学」の1,910万円だった。

 医学部医学科に現役合格するためのポイントでは、医学部合格を勝ち取った先輩たちの学習方法を紹介。「学習計画をしっかり立て、模擬試験の結果を参考に学習を進めている」「学習だけでなく自分の将来をしっかりと意識して物事を考えることを習慣としている」など5つをあげている。また、「医学部医学科の入試科目一覧」「医学部医学科の偏差値ランキング」なども掲載。医学部医学科の偏差値ランキングは国公立大が131位、私立大が105位まで載せている。

◆医学部医学科の偏差値ランキング
【国公立大】
1位:東京医科歯科大学 医 医学科(後)偏差値71
2位:千葉大学 医 医学科(後)70
3位:東京大学 理科三類 理科三類(前)69
4位:京都大学 医 医学科(前)69
5位:名古屋大学 医 医学科(後)69
6位:東京医科歯科大学 医 医学科(前)68
7位:大阪大学 医 医学科(前)68
8位:神戸大学 医 医学科(前)68
9位:広島大学 医 医学科(後)68
10位:筑波大学 医 医学類(前)67

【私立大】
1位:慶應義塾大学 医 医学科 偏差値67
2位:大阪医科大学 医 医学科 67
3位:東京慈恵会医科大学 医 医学科 67
4位:帝京大学 医 医学科 66
5位:関西医科大学 医 医学科 66
6位:久留米大学 医 医学科 66
7位:順天堂大学 医 医学科 66
8位:東邦大学 医 医学科 66
9位:川崎医科大学 医 医学科 65
10位:東京医科大学 医 医学科 65

[リセマム 2018.8.8 Wed 16:15 ]
2018/08/08
異常猛暑で「学校夏休み」が変る?延長して冬休みを短縮―教育委員会が判断
連日の猛暑で、夏休みが変わるかもしれない。

菅義偉官房長官は「異常気象が続く中で、夏休み期間の延長などについて検討すべきであると考えている」と明らかにした。夏休みを延長して、冬休みの短縮や平日の授業を増やすなど、教育委員会や各学校に積極的な対応を促すという。

「暑さ対策のため夏休み期間延長どう思う?・・・賛成?反対?」と「スッキリJUDGE」コーナーで視聴者に聞いた。賛成は2万1535票、反対は2万6372票と僅差で反対が上回った。

まずはエアコン設置急げ

本上まなみ(俳優)は「猛暑が健康に及ぼす影響を考えると、暫定的でもいいので、夏休みの長期化は検討すべきだと思います。来年までのエアコン設置が間に合わなくなるところも出てくるだろうし」と賛成だ。近藤春菜キャスターも「共働き夫婦は、夏休みが長くなると大変かもしれませんが、暑いと授業にも集中できない」という。

ラグビー元日本代表の大畑大介は反対だ。「夏休みを長くしても抜本的改革にはなりません。まずエアコンを設置して、暑さ対策をすることが大事。そうなれば、逆に夏休みを短縮することも可能で、教師の負担も減るのではないでしょうか」

情報キャスターの森圭介アナは「夏休み期間を前に伸ばすか、後ろで伸ばすかは、各自治体の教育委員会が決められるようです」

今年のように梅雨明けが早く7月から猛暑だったり、9月の残暑が厳しかったりと年によって違う。判断はなかなか難しそうだ。
[ライブドアニュース 2018年8月3日 13時51分]
2018/08/07
【大学入学共通テスト】英語の民間資格・検定試験Q&A、回数制限や成績対象を詳説
2020年度からスタートする「大学入学共通テスト」。国語と数学に記述式問題が出題されるほか、外国語「英語」については、「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「書く(Writing)」の英語4技能を評価することを目的に、民間資格・検定試験の活用が予定されている。

 試験の仕組みはもちろん、受験生とその保護者が気になるのは具体的にどのような影響があるのかということ。よくある質問をまとめ、入試業務に携わる関西学院大学の山田高幹氏に話を聞いた。

 なお、大学入学共通テストにおける基礎知識や試験の仕組みは、2018年7月25日に掲載した記事で紹介している。あわせてご覧いただきたい。1、小中学生でも挑戦できる資格試験


--Q、大学入学共通テストで利用できる英語の資格・検定試験を教えてください。

A、大学入学共通テストで利用できる英語の資格・検定試験は、ケンブリッジ英語検定、TOEFL iBTテスト、IELTS、TOEIC Listening & Reading TestおよびTOEIC Speaking & Writing Tests、GTEC、TEAP、TEAP CBT、英検(1日完結型「英検2020 1 day S-CBT」、公開会場実施「英検2020 2 days S-Interview」、4技能CBT)の8種類です。合計24の資格・検定試験から申込みがあり、7実施主体による8種類22資格・検定試験が対象となりました。

 対象とならなかったのは、「リンガスキル」と「従来型の英検」です。その理由は、大学入試センターが2018年3月末に発表した資料が参考にできます。

 まず、「リンガスキル」は、日本国内における高校生の受験実績などが不足していたため、参加が見送られました。また、「従来型の英検」は、1回の試験で英語4技能のすべてを極端な偏りなく評価するものであること、という要件から外れてしまったため、参加条件を満たしませんでした。

 この「従来型の英検」は、1次試験の合格者のみが2次試験を受験できる仕組みを採ります。そのため、2次試験のスピーキングは受験者全員が受けることはできません。全国の高校生が多く受験する試験だっただけに、学校現場のショックは大きかったことと思います。

--Q、2020年からの大学入試を見据え、今からやっておくと有益な英語の民間資格・検定資格試験はどれですか。小学生からやっておくべきことがあれば教えてください。

A、まず、小学生は、IELTSやTEAPを除く各社ラインアップのうち、ほとんどが受験可能です。学齢に応じたテストレベルを告知している資格試験もありますが、近年では、学齢に関係なくさまざまなレベルのテストにチャレンジできるケースが増えています。たとえば、ケンブリッジ英検は年齢に応じた制限を設けておらず、受験目安をあえて公開していません。

 どの実施団体とも、小学生向けのものから作成しているため、入試を見据えて検定試験を早くから受験するのは、自分の力を知ることにおいて意味があるかもしれません。しかし、小さいころからなんらかの検定試験に偏って対策をしても、万が一、大学の指定する検定試験が受験時に変更となったらどうでしょうか。むしろどんな試験であっても対応できる力が必要です。

 大学入学共通テストでは、英語外部検定試験も必要ですが、共通テストによる英語の得点が全体のウェイトの多くを占めると想定されます(編集部注:詳しくは基礎知識編を参照)。そしてその内容は、学習指導要領に沿った内容になるはずです。そして、学習指導要領の内容をもっとも学習するのは、学校の授業です。つまり、学校の授業でしっかり力をつけ、その確認となる定期テストで抜け漏れをなくすことが重要です。そのあとで、英語外部検定試験を受験し、力を測る―というのは、高校になってからでも決して遅くはないと思います。急がば回れですね。

 検定試験対策に注力し、小・中・高校での授業を軽んじるようなことがあれば、学校の成績は当然下がります。特に低学齢時は、英語嫌いにならぬよう、知的好奇心を大切にしてあげることがのちのち生きてくるでしょう。



2、受験する資格・検定試験の選び方


--Q、大学入試だけでなく、高校・大学での留学や、通学している中高の姉妹校へ交換留学を考えています。入試も見据えながら、できるだけ受験回数や受験費用などの負担を少なく受験するには、どういった資格・検定試験の選び方が考えられますか。

A、大学入学後の留学において、その基準で使われるケースが多いのはTOEFLやIELTSです。しかし、TOEFLやIELTSは、その難易度の高さや受験料が高額であることから、高校生や小中学生が気軽に受験するにはハードルが高いと言えます。

 よって、英検やGTECを受験する高校生が多いのが現状です。いずれの試験とも、自分の得意不得意な分野におけるスキルが点差として表れるので、受験結果を用いた事後の学習に生かしやすいのが大きな特徴といえるでしょう。自分のスキルを確認し、復習することを目的とするならば、英検やGTECを活用するのが適しています。



3、各資格・検定試験の受験者数


--Q、全国でもっとも多くの児童生徒が受験している資格・検定試験はどれですか。

A、受験者数は、各実施主体のWebサイトに公表されている数字が参考にできます。受験者数や導入校数の観点から「人気」を測るとすると、学校単位では英検・GTECの導入が進んでいます。

 ただし、これらふたつの検定を入試活用する際には注意が必要です。たとえば、英検は「受験」だけではなく「合格」しておくこと、GTECは検定日受験による「オフィシャルスコア」を保有しておくことが求められます。
 なお、大学共通テストにおいて、英検は「特別準会場」という、学校や団体を会場に行ってきた「従来型の英検」は対象外となりました。よって「従来型の英検」を学校導入していた高校は、今後それに代わるものを検討する流れにあります。こうした状況から、各社の受験者数や導入校数はまだ変わっていくと思われます。



4、大学入試に利用できる成績の条件


--Q、チャンスがあるなら何度も資格・検定試験を受験し、もっとも良い成績を残した試験を入試に利用したいです。利用できるスコアや評定に、受験期間などの制限はありますか。

A、大学入学共通テストにおいては、高校3年生における4月から12月の間に受験した、2回までの英語外部検定試験のスコアのみが成績の対象になります。高校2年生で高得点を得ても、大学入学共通テスト利用では意味をなしません。ただし、学校推薦型選抜(現 推薦入試)や総合型選抜(現 AO入試)、一般選抜における各大学の指定については個別に確認が必要です。

 高校1・2年生は何回でも受験できますが、入試利用ではなく実力を確認するということなら、学期に1度程度の受験で十分です。そもそも、受験生にとっては、英語外部検定の銘柄選びよりも、学校推薦・総合・共通テスト・一般のどの入試で大学を受験するのかが大事になるでしょう。たとえば、一般選抜の場合、出願は12月から1月にかけてとなります。そうなると、英語外部検定試験は、高校3年生の秋までが受験チャンスとなるでしょう。一方、総合型選抜の出願は9月からです。総合型選抜での活用を考える生徒にとっては、高校3年生の1学期が受験のラストチャンスになりそうです。

 なお、47都道府県で受験できる資格・検定試験は、GTEC、TEAP、実用英語技能検定(英検)の3つです。そのほかの試験は試験会場が限られており、受験機会の格差が課題にあげられています。

 そこで、文部科学省は現在、全国の高校を対象に学校導入を念頭に置いたニーズ調査を進めています。その集計をもとに各実施団体に働きかけ、会場整備を求める流れとなっています。
---
 山田氏による回答は以上のとおり。

 なお、今回の回答はすべて、大学入学共通テストにおける英語外部検定試験の指定にとどまる。よって、各大学が個別に実施する「学校推薦型選抜(推薦入試)」「総合型選抜(AO入試)」の英語や、「一般型選抜(一般入試)」で使われる英語外部検定試験は各大学が別途指定するため、山田氏は志望する大学ごとに入試要項を確認するようアドバイスしている。 2020年度以降の入試については、各大学が徐々に募集要項を公表している。英語4技能 資格・検定試験懇談会が運営するWebサイト「英語4技能試験情報サイト」や、リセマムで掲載した記事英語4技能評価の基礎知識とあわせ、募集要項と突き合わせながら念入りな受験計画を練っていきたい。

 ただし、山田氏は資格・検定試験の対策ありきの英語学習は本末転倒である、とも注意している。英語の資格・検定試験は、英語学習の達成度や実力を測るツールとして、また、目標のひとつとして扱い、上手に付き合っていきたいものだ。
[リセマム 2018.8.7 Tue 14:15]
2018/08/06
公立大学の志願者数が3.8%増加、域内者は3割
 「公立大学ファクトブック2016」は、公立大学の設置状況や財政、組織、学生、研究についてまとめたもの。2016年度の公立大学の数は、前年度(2015年度)から2校増え、88大学(学生募集停止中の大学を除く)と増加傾向にある。2004年4月に地方独立行政法人法の施行により公立大学法人制度が始まって以来、13年間で公立大学法人は68法人が誕生した。

 公立大学を設置者別にみると、「都道府県立」が58大学(65.9%)ともっとも多く、「市立」26大学(29.5%)、「事務組合立」3大学(3.4%)、県・市共同立1大学(1.1%)。

 各公立大学の学部数は、「1学部」が44大学と50%を占める。地域の強い要請によって特定分野の人材育成を目的として設置された比較的小規模の大学が多い。学部系統別の設置傾向をみると、「看護・保健医療・福祉・健康系統」が49学部(27.5%)ともっとも多く、「社会科学系統」28学部(15.7%)、「理・工学系統」22学部(12.4%)、「人文科学系統」21学部(11.8%)などが続いた。看護・保健医療・福祉・健康系統の学部は、43大学に設置されている。

 公立大学のうち、医学部を有する大学が8大学、歯科大学が1大学のほか、附属病院を有する医療系大学も1大学あり、それら10大学に合計13の附属病院(分院を含む)が存在し、地域医療を支えている。

 2016年度の公立大学の志願者数は、17万1,279人で前年度から6,497人(3.8%)増加。入学者数は3万6,429人で、前年度から729人(2%)の増加した。公立大学の志願者に占める域内者の割合は28.9%。公立大学の志願者に占める域内者の割合を設置者別にみると、都道府県立は41.8%、市立・組合立・県市共同立は11.2%と都道府県立は域内者の割合が高いのに対し、市立・組合立・県市共同立は域内者の割合が低い傾向にある。
[リセマム 2018.8.6 Mon 11:15 ]
2018/08/05
【全国学力テスト】H30年度、小中ともに秋田・石川・福井が好成績
国立教育政策研究所は2018年7月31日、2018年度(平成30年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。都道府県別にみると、小中学校ともに秋田県と石川県、福井県の好成績が目立った。

 2018年度全国学力テストは、全国の小学6年生と中学3年生を対象に国語、算数・数学、理科および質問紙調査を実施し、小学校1万9,583校104万3,420人と中学校1万40校100万8,090人が参加した。調査結果は例年、8月末に公開していたが、2018年度より7月末の公開に前倒しした。

 平均正答率を都道府県別にみると、小学校の国語Aは1位「秋田県」、2位「石川県」「福井県」、国語Bは1位「秋田県」「石川県」、3位「広島県」、算数Aは1位「石川県」、2位「秋田県」「東京都」、算数Bは1位「石川県」、2位「秋田県」、3位「福井県」、理科は1位「秋田県」「石川県」、3位「福井県」。秋田県と石川県、福井県の好成績が目立った。
 また、中学校の国語Aは1位「秋田県」、2位「石川県」「福井県」、国語Bは1位「秋田県」、2位「石川県」、3位「福井県」、数学Aは1位「福井県」、2位「石川県」、3位「秋田県」「富山県」、数学Bは1位「福井県」、2位「石川県」、3位「秋田県」「富山県」、理科は1位「石川県」「福井県」、3位「秋田県」「富山県」。秋田県と石川県、福井県、富山県が上位を占めた。平均正答率を政令指定都市別にみると、小学校の国語Aは1位「さいたま市」「京都市」、3位「横浜市」「新潟市」、国語Bは1位「新潟市」、2位「さいたま市」「広島市」、算数Aは1位「横浜市」「川崎市」「新潟市」「京都市」、算数Bは1位「川崎市」、2位「さいたま市」「横浜市」「京都市」「広島市」、理科は1位「京都市」、2位「さいたま市」、3位「千葉市」「新潟市」「広島市」「福岡市」「熊本市」。

 また、中学校の国語Aは1位「仙台市」「さいたま市」、3位「札幌市」「静岡市」「浜松市」、国語Bは1位「仙台市」「さいたま市」、3位「静岡市」「浜松市」、数学Aは1位「仙台市」「さいたま市」、3位「名古屋市」「神戸市」、数学Bは1位「仙台市」、2位「さいたま市」「名古屋市」、理科は1位「仙台市」、2位「浜松市」、3位「札幌市」「さいたま市」「名古屋市」「神戸市」だった。

 国立教育政策研究所はこのほか、教科に関する調査の各問題の結果や質問紙調査の結果などもWebサイトに掲載している。
[リセマム 2018.8.1 Wed 17:15 ]
2018/08/03
我が子の受験への不安、費用を抑えた1位は?
小学生以下の子どもの保護者が、子どもの受験を決めた理由は「教育カリキュラムの充実」がもっとも多いことが、らくらく連絡網が2018年7月12日に発表した調査結果より明らかになった。

 受験に関するアンケート調査は、0歳から小学6年生までの子どもを持つらくらく連絡網会員1,041人(男性288人、女性753人)を対象に実施した。調査対象が持つ子どもの総人数は1,913人。調査時期は2018年4月23日〜5月7日。らくらく連絡網は、イオレが運営するグループコミュニケーション支援サービス。

 子どもの受験予定について、80.9%が「受験しない」、19.1%が「受験する」と回答した。受験する子どもの対象先は、「中学校受験」が88.2%ともっとも多く、「小学校受験」10.7%、「幼稚園受験」1.1%だった。

 子どもの受験を決めた理由は、「教育カリキュラムが充実している」が41.9%ともっとも多く、「子どもの個性を伸ばせる」36.7%、「内部進学ができる」29.6%、「子どもが『受験したい』と希望した」23.3%などが続いた。

 受験で気をつけていることは、「子ども本人の意思の尊重」が56.7%ともっとも多く、「食生活や睡眠などの健康管理」42.2%、「勉強に集中できる体制や環境作り」38.1%、「志望校の学校説明会など行事への参加」32.9%などが続いた。

 受験に対する不安や悩みは、「受験が自分の子どもにあっているのか不安」が59.5%ともっとも多く、「塾などの勉強に費用がかかる」52.4%、「受験の費用がかかる」36.5%など、家計面での不安や悩みが続いた。
[リセマム 2018.7.12 Thu 18:45 ]
2018/08/02
スマートフォンやノートPCの使用が教室で「許可されている」だけで生徒の成績が悪くなる
近年では学校の授業で調べ物をする時にスマートフォンやタブレット、ノートPCなどの電子機器を利用したり、スマートフォンで学習用アプリを使用して学習したりする人もいます。そんな中、「学校の授業でスマートフォンやノートPCの使用が『許可されている』だけで、生徒の成績が下がってしまう」という研究結果が発表されました。ニュージャージー州にあるラトガース大学の心理学者らは、同じ講師によって同じ方法で講義が行われた2つのクラスについて、片方で「電子機器の使用を許可」、もう片方で「電子機器の使用は禁止」というルールを設定しました。講義を受講した118人の生徒のうち、白人が39%、アジア人が31%、ラテン系が13%、アフリカ系が6%、混血が4%で、残りの7%は「その他」という人種構成だったとのこと。

電子機器の使用が許可されたクラスでは、生徒が講義中に自由にスマートフォンやノートPC、タブレットなどの電子機器を使用することが許されていたそうです。一方で、電子機器の使用が禁止されたクラスでは、厳格に生徒が電子機器を使わないようにチェックされており、講義中に生徒がこっそり電子機器を使っていないか、手元を確認して注意する監視員が用意されていました。「最初の3週間が過ぎると、誰もこっそりと電子機器を触ろうとしなくなりました」と研究者らは述べています。2つのクラスでは、講義ごとに前の講義で行った内容についての理解度をチェックするテストと、学期中に3回の定期テスト、そして学期末に期末テストを行いました。その結果、講義ごとに行った理解度テストでは、電子機器の使用が許可されているクラスも禁止されているクラスも、それほどテストの結果に差はありませんでした。

ところが、3回の定期テストや期末テストになると、電子機器の使用が許可されているクラスよりも、禁止されているクラスのほうが成績が高くなる傾向になりました。また、定期テストよりも期末テストのほうが2つのクラス間の差がさらに大きくなっていることから、授業中に電子機器が使えない期間が長くなるほど、両グループの成績の差が大きくなるという結果が示されました。
また、電子機器の使用が許可されているクラスについては、「実際に講義中に電子機器を使ったのか?」という点についても調査が行われました。その結果、半数以上が「講義の半分以上で電子機器を使った」と答えましたが、「電子機器を全く使わなかった」と答えた学生も6人いたとのこと。

電子機器の使用が許可されているにもかかわらず、講義中に電子機器を使わなかった学生は、講義ごとの理解度テストでかなりの好成績を収めていました。ところが期末テストになると、電子機器の使用が許可されていたクラスの学生は、使用が禁止されていたクラスの学生に、成績で大きな差をつけられてしまったのです。今回の結果は「電子機器を触ることができる」という状況だけで、生徒の集中力が落ちて成績が下がってしまう可能性を示しました。しかし、研究チームは今回の実験はあくまでも少規模なものにすぎないとしており、今後さらなる研究が必要だと述べています。
[ライブドアニュース 2018年7月31日 20時0分]
2018/08/01
【全国学力テスト】H30年度結果公開、夏休み明けから活用を
文部科学省は2018年7月31日、小学6年生と中学3年生を対象に、4月17日に実施した2018年度(平成30年度)「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を発表した。国公私立の平均正答率や都道府県別の結果を公開している。

 2018年4月17日に調査を実施した児童生徒数および学校数は、小学生が104万3,420人・19,583校、中学生が100万8,090人・10,040校。児童生徒を対象に、国語、算数・数学、理科および質問紙調査を行った。理科の実施は2015年度以来3年ぶりの実施にあたる。国語と算数・数学では、おもに知識を問うA問題と、活用能力を問うB問題を設定している。理科はA、Bを一体的に問う出題とした。

 4月17日実施調査結果によると、小学校全国(国公私立)の教科別平均正答率はそれぞれ、国語Aが70.9%、国語Bが54.8%、算数Aが63.7%、算数Bが51.7%、理科が60.4%。中学校全国(国公私立)の教科別平均正答率はそれぞれ、国語Aが76.4%、国語Bが61.7%、数学Aが66.6%、数学Bが47.6%、理科が66.5%だった。なお、同平均正答率は、4月18日移行に実施した調査結果は含まない。

 例年、調査結果は8月末に公開していたところ、教育現場が夏期休業を利用して結果分析や学習改善を計画できるよう、2018年度から7月末の公開に前倒しした。各都道府県は今後、調査結果をもとに授業の見直しを図る見込み。国立教育政策研究所のWebサイトでは、調査結果のほか、調査問題とその回答や解説資料も公開中。過去の調査結果や授業アイデア例、調査で特徴的な結果を示した学校における取組事例集なども掲載している。

 なお、2018年5月には全国学力テストの英語予備調査が実施された。6月27日開催の文部科学省の専門家会議によると、対象となった136校のうち、15校で機器の不具合などのトラブルがあった。英語予備調査は、2019年度(平成31年度)全国学力テストにおいて、中学校英語調査を確実かつ円滑に実施するために行われたもの。
[リセマム 2018.7.31 Tue 19:28]
2018/07/31
1日の学習時間 家庭の経済力で差
兵庫県尼崎市は子どもの貧困対策に取り組むため、経済的に恵まれていない家庭の子と、
それ以外の子との間に、生活習慣の傾向に違いがあるのかを調査した。対象は小学校5年生と
中学校2年生の全児童生徒とその保護者で、回答した約2330 世帯を、相対的貧困の状態
にある家庭約230 世帯と、それ以外の家庭約2100 世帯に分け、両グループの傾向を調べた。
 1日に授業以外でどのくらい勉強するかという質問では、「まったくしない」という回答が、
貧困層のほうが小学生で4.5ポイント、中学生で10.8 ポイント高かった。また、落ち着いて勉強
できる場所を「持っている」という回答の割合も、貧困層は低い傾向にあった。一方、テレビや
ゲーム、携帯電話・スマートフォンに費やす時間は、貧困層のほうが長い傾向にあった。
 しかし、「自分にはよいところがある」「自分には将来の夢や目標がある」など、自己肯定感
の質問については、貧困層とそれ以外の間で差はみられなかった。
 調査を実施したこども政策課は、経済的に厳しい状況下でも、基本的生活習慣や学習習慣
が高く維持されている子どもの特徴や、保護者の子どもに対する心がけなどについてさらに
分析し、子どもの貧困対策の施策立案を進めたいとしている。
[学研CAIスクール 2018年7月18日]

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