最新大学受験・教育ニュース

2017/03/13
国公立大2次の後期日程始まる…欠席56・5%
 国公立大学2次試験の後期日程が12日、始まった。

 文部科学省によると、初日は129大学412学部で試験が行われ、出願者17万181人のうち7万4022人が受験した。欠席率は前年度比0・1ポイント増の56・5%。国公立別の欠席率は、国立大が56・5%(前年度比0・1ポイント増)、公立大が56・6%(同0・2ポイント増)だった。

[読売新聞 3/12(日) 21:52配信]
2017/03/11
【大学受験2017】東大・京大など難関大合格者ランキング…インターエデュ
 受験教育サイトを運営するインターエデュ・ドットコムは3月10日、東京大学や京都大学など難関大学の高校別合格者ランキングを発表した。2017年は医学部を追加し、15大学を掲載。取材協力した高校のみを対象とした独自の速報として、数値・ランキングは順次変動するという。

 ランキングには、取材申込みに協力した高校のみを掲載。東京大学と京都大学の合格発表日である3月10日から、大学別・高校別の合格者数や現役合格率を独自の速報にして発表している。

 2017年は、医学部医学科(国公私立大学)を追加。東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学と合わせて、計15大学の高校別合格者数を掲載している。このうち、東京大学、京都大学、医学部医学科については、現役合格者数、現役合格率についても紹介している。

 3月10日午後6時30分時点の東京大学の合格者数ランキングは、1位「開成高等学校」159名、2位「灘高等学校」94名、3位「麻布中学校・高等学校」77名、4位「ラ・サール高等学校」40名。なお、現時点では、東京大学合格数上位常連校の、筑波大学附属駒場、駒場東邦、桜蔭などは掲載されていない。

 大学別ランキングのほか、高校を地域別・50音順に検索し、高校別ランキングを見ることもできる。また、過去データとして2003年〜2016年の情報も公開している。

[リセマム 3/10(金) 18:45配信]
2017/03/10
東大で合格発表 掲示板復活、ただし胴上げは禁止
 東京大学の2次試験の合格者が10日、発表された。本郷キャンパスでは、大学内の工事で中断していた掲示板での合格発表が4年ぶりに復活。ただ、事故防止のためとして、かつては見られた胴上げは禁止された。

 前期日程の合格者数は3012人で、推薦入試も含めた合格者数は3083人。うち女子は609人で、合格者に占める割合は19・8%と前年とほぼ同じだった。ただ、外国の学校を卒業した学生向けの特別選考で合格した女子24人を合わせると、20・3%になり、微増だった。東大は来年度から、遠方の女子学生を対象にした家賃補助の制度を新設したが、発表が昨年11月と遅かったことから、影響は不明だとしている。

 掲示板での発表があった本郷キャンパスでは、正午過ぎ、自分の受験番号を見つけた男子学生から、「ヨッシャー」といった声が上がり、保護者と喜び合う女子学生の姿もあった。

[朝日新聞デジタル 3/10(金) 13:25配信]
2017/03/07
早稲田大も上智大の「TEAP」導入 今年はどうなった英語外部試験 〈AERA〉
 もはや外部試験利用入試は常識に大学入試で英語の外部試験導入はますます加速している。2020年からの新共通試験で英語4技能が問われることになるのを受けての動きだ。大学の真のねらいは──?

 早稲田大学は今年の入試から外部試験を導入した。「2032年の創立150周年までに全学部の授業の半分を外国語で実施し専門分野を外国語で理解・表現できる人材を育てる」ビジョンの一環という。

「改革が始まった04年から本学部でもリスニングを入試に導入したかったが、受験生は1万人規模。実施には足踏みしていた」と同大文学学術院の安藤文人教授は話す。満を持して今年、文化構想学部と文学部で導入した。志願基準は英検2級の上位合格者程度、試験は国語と地歴2教科だ。募集定員は「英語活用力のある学生を求める姿勢を示して高校の英語教育にインパクトを与えたい」と文化構想学部70人、文学部で50人と初年度としては異例の大枠。志願者数は、文化構想学部543人、文学部志願者368人となった。

●拡大するTEAP利用

 外部試験利用2年目の法政大学では、今年度は7学部11学科に拡大、利用試験にTEAPも追加したところ、38人の定員に対し志願者は969人と倍増。

「(TEAPは)入試を想定した試験で大学入学後の英語学習につながりにくいなどの理由で昨年は見送ったが、利用への問い合わせが多かったこと、法政とよく併願される大学に利用が多かったこともあり、導入に至りました」と、同大入学センター長・菊池克仁さん。今後は実施する学部・学科が広がる予定という。

 TEAPの“本家”は上智大学だ。日本英語検定協会と共同開発した。今年は導入3年目。対象試験はTEAPのみだ。初年は読む・聞くの2技能のみだったが、今年は利用学部すべてが4技能を対象に。合計点だけでなく、技能ごとにも合否基準を設けるなど、難易度は上がっているが、今年の志願者数は微減程度。TEAP利用入試の定着ぶりが表れた。上智大学学務担当副学長の藤村正之さんは「高大接続の観点から、入学後もTEAPを活用。1年生終盤に再度TEAPを受験、どれだけ4技能が伸びたかを確認します。TEAPのスコアはTOEFLと相関性が高いので、留学を目指す学生にはTOEFL、ビジネス利用を望む学生にはTOEICと併用したい」と期待を寄せる。

●対策をする高校も

 こうした外部試験利用入試増加を背景に、対策を取る高校も出てきた。TEAP利用入試で上智大学に昨年度28人、今年度35人の合格者を出したのが、大宮開成高等学校だ。進路指導担当の小林佑樹教諭(英語科担当)に聞いた。

「3年生の5月にリーディング、翌6月にはリスニングとライティングの対策授業を行い、7月のTEAPに備えました」

 TEAPスコアの有効期間が2年間の大学もあるため、今後は2年生からチャレンジしようという意見もあるという。

 TEAP利用で上智大学文学部新聞学科、外国語学部フランス語学科に合格した大越美空さん(18)は「毎日、英語の長文を読みました。リスニングはある大学の基準に足りなかった。もっと力を注ぐべきでした」。

 同じく外国語学部ドイツ語科とロシア語科、文学部ドイツ文学科に合格した佐藤由佳さん(18)は「話す・書く、は機会が少ないので苦手。英作文はミスが出やすいので、先生に細かく添削してもらいました」と振り返る。2人に共通した勉強法は長文読解。やはり読解力向上には従来通り注力すべきのようだ。

 入試当日の負担が軽減され、複数大学受験や学内併願もしやすくなる外部試験利用入試。

「今後も導入する大学は広がるだろう」と大学通信の安田賢治ゼネラルマネージャーは予測する。新テストでも外部試験利用は検討されている。「どの試験を利用し、どう点数換算するのか、詳細は未定だが、各大学ともその動きに合わせ、いち早く学生のデータを得たいという思いがあるのでしょう」(安田ゼネラルマネージャー)

[dot. 3/7(火) 16:00配信]
2017/03/06
人気過熱の医学部にブレーキ 面接重視も影響か?〈週刊朝日〉
 2年連続の学部新設が話題を集めた2017年度の医学部入試。定員は増えたものの、高い学力レベルでの少数激戦は変わりない。私大の入試日程変更の影響、志願者数が大きく変わる隔年現象、面接重視の広がりなど、医学部受験の最新動向をお伝えする。

 17年春に医学部が新設されるのは、国際医療福祉大の成田キャンパス(千葉県成田市)。昨年春、37年ぶりに東北医科薬科大で新設されたのに続く。

 国際医療福祉大は徹底した英語教育などで、グローバル時代にふさわしい医師の育成をめざす。一般入試は100人の募集に対し、2769人が出願した。

 河合塾麹町校舎長の横井徹さんは「首都圏という立地のよさのうえ、6年間の学費が1850万円と私大で一番安く、人気でした。英語は配点が高いうえ、難しかったようです。英語での授業もあり、得意な生徒に入学してほしいというメッセージですね」と話す。

 同大の医学部新設は、ほかの大学の志願状況にも影響を与えたようだ。

 医系専門予備校メディカルラボ名古屋校舎長の可児良友さんは「同日に試験があった自治医大(栃木県下野市)は、志願者数が前年の2292人から2071人に減りました。試験日が重なったことも一因だと思われます」と指摘する。

 医学部受験の動向をみるうえで、試験日の重なりは欠かせない。

 帝京大は試験日を昨年より約1週間早め、3日連続で1次試験を実施。課題作文など2次選考も設けた。

「帝京大はまだ志願者数を公表していませんが、試験日が重なった東京女子医大は223人、昭和大は262人、獨協医大は145人減っています」(可児さん)

 昨年は関西医大と同じ日だった北里大。今年は単独日程になった影響からか、志願者数が前年比392人増の2690人となった。しかし、受験者数は2345人で、345人が受けなかった計算だ。なぜか。

 医学部受験予備校メディカ代表の亀井孝祥さんは「埼玉医大前期の2次試験、順天堂大の2次試験と重なり、北里大の1次を棄権した人がいたためと考えられます」と分析する。

 では、次に国公立大の医学部の動向をみてみよう。

 志願者数は前年比98.6%と3年連続で減った。09年以降、景気悪化や入学定員増などで医学部人気は過熱気味だった。近年の雇用環境改善や、医学部が難しくなったことで、やや一服しているようだ。

 駿台予備学校市谷校舎長の竹内昇さんによると、国公立大の出願に影響するポイントは三つある。センター試験の得点、前年の志願者数、試験科目や2段階選抜など入試制度の変更だ。

 今年は大学入試センター試験の国語の平均点が前年より22点低かった。

「国語で思ったように点をとれず、国語の配点ウェートが低い大学に出願した受験生も多いようです。前年の志願者が多かった大学を敬遠して、少なかった大学に出願する、隔年現象もみられました」(竹内さん)

 志願者が前年比約7割増えた奈良県立医大前期。センターの配点は、英語と数学が各200点、理科300点に対し、国語は100点だった。

 前年比約2割増の新潟大前期も、センターの英数理が各200点に対し、国語は100点と配点が低い。

 前年比約5割増の徳島大は隔年現象が顕著だ。12年度以降の志願者数は、346→550→260→588→174→264と増減を繰り返している。

「徳島大のように個別試験が英数だけの大学は変動しやすい。熊本大の増加や島根大と鹿児島大の減少も、隔年現象です」(竹内さん)

 奈良県立医大は後期も前年比約7割増だった。竹内さんは「国語の配点の低さや隔年現象に加え、今年は大阪大後期廃止の影響も大きいと思います」と話す。

 試験科目や配点の変更、2段階選抜導入などにも注目したい。例えば、英数などの教科と同様に、面接を点数化して配点にあらかじめ組み入れる動きがある。河合塾の横井さんはこう指摘する。

「弘前大前期は新たに2段階選抜を導入したうえ、英数理各300点だった配点を、英・数・面接各300点に変更しました。これが敬遠されたようで、志願者が前年より470人減りました。宮崎大後期は昨年は英語、総合問題、面接でしたが、英語、化学、面接に変更して、約6割も増えました」

 東大が来年の入試から面接を復活させるように、面接重視が各大学に広がる。

 東京慈恵会医大は今年から、従来の個人面接に加え、MMI(multiple mini interview)という方式を導入した。特定のテーマについて、受験生と評価者とが1対1で7分間話し合う形式だ。別々の四つのテーマが用意され、受験生は個人面接を含めて計5人の評価者と話すことになる。

 医学科長の宇都宮一典教授は「医師になるための資質は筆記試験だけでは測れません。論理的思考力、判断力、表現力など、多様な観点から評価するため、面接方法を変更しました」と話す。

 こうした動きについて、河合塾の横井さんは「面接がハードになり、新たに2400字程度の小論文も課されました。志願者は241人減ですが、同大をめざす成績上位層は敬遠せずに受けたと思います」と話す。

 藤田保健衛生大は昨年まで、受験生と4人の評価者との面接が1回だった。今年は一般入試で1対1の5分間の面接を4回、推薦入試とセンター試験利用入試で8回実施した。

「6年間の学費を640万円値下げしたのに志願者が75人減ったのは、この面接方法が敬遠されたのかもしれません」(可児さん)

 帝京大前期と近畿大後期は昨年まで学科試験と面接が同じ日だった。今年は1次の合格者に、面接など2次試験を課すようにした。

「昨年まで簡単にしていた面接に時間を割いています。今後は医師としての自覚や資質をしっかりみると思います」(亀井さん)

 志願者数が微減とはいえ、難関ぶりは変わらない。学力とともに、医師になるための資質や自覚もより問われている。

※週刊朝日 2017年3月10日号
[dot. 3/6(月) 7:00配信]
2017/03/04
慶應義塾大学 メディアセンター(図書館)を公開
慶應義塾大学では、各キャンパスにある図書館を「メディアセンター」と称しているが、理工学部矢上キャンパス、日吉キャンパス、湘南藤沢キャンパスの各メディアセンターが、3月1日(水)から高校生・受験生を対象としたオープンライブラリーを行っている。

館内では図書・雑誌の閲覧はもちろん、閲覧室を学習場所として利用することもできる。大学図書館は貴重な学術書や資料をたくさん所蔵している。この機会に専門書の森を渉猟しよう。

場所・期間
矢上キャンパス:3月1日(水)〜3月31日(金)
日吉キャンパス:3月1日(水)〜3月25日(土)
湘南藤沢キャンパス:3月1日(水)〜3月31日(金)
開館時間
矢上キャンパス:月〜金曜日 8:45〜21:30、土曜日 8:45〜20:00、日曜日・祝日休館
日吉キャンパス:月〜金曜日 8:45〜18:00、土曜日 8:45〜16:00、日曜日・祝日休館
湘南藤沢キャンパス:月〜金曜日 9:15〜18:00、土曜日 9:15〜16:00、日曜日・祝日休館
※来館の際は、各メディアセンターのウェブページで最新の開館スケジュールを確認のこと。
対象者
高校生以上の慶應義塾大学受験希望者

入館手続き
受付で申請書に記入の上、生徒証(身分証)を提示。入館無料

慶應義塾大学 メディアセンター(図書館)を公開に関する詳細は、同大学のウェブページから。

〔2017/03/03 東進タイムズ〕

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2017/03/03
社会人が選ぶ、地域貢献に積極的な大学ランキング…1位は?
 大学通信が運営する携帯サイト「教育進学総合研究所」は3月2日、地域貢献に積極的だと思われる大学ランキング2016を発表した。2位の京都大学に200ポイントの差をつけ、東京大学が1位に選ばれた。

 地域貢献に積極的だと思われる大学ランキング2016は、全国の社会人を対象に、大学についてのアンケート調査を実施。質問項目に対して3校連記で記入してもらい、1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントとして集計し、ランキング化したもの。

 1位に選ばれたのは「東京大学」で657ポイントを獲得。2位「京都大学」457ポイント、3位「早稲田大学」354ポイント、4位「慶應義塾大学」258ポイント、5位「北海道大学」216ポイントと続いた。さまざまな研究成果が地域にフィードバックされるイメージからか、上位には国立・私立の大規模総合大学がランクインしている。

 2015年のランキングでは上位20校のうち私立大学は7校だったが、2016年のランキングでは10校に増加。「東京農業大学」が28位から15位に、「東海大学」は29位から16位に、「同志社大学」は23位から19位に順位を上げた。大規模総合大学が上位に並ぶ中、「東京農業大学」がランクインした理由について、教育進学総合研究所は「農業を通じた地域おこしをイメージする社会人が多いのではないか」と分析している。

 ランキングは、今週の無料記事として大学通信が運営する「キャンパスナビネットワーク」に掲載されている。携帯サイト「教育進学総合研究所」に会員登録(月額324円)すれば、すべての記事を閲覧できる。

◆地域貢献に積極的だと思われる大学
1位「東京大学」657ポイント
2位「京都大学」457ポイント
3位「早稲田大学」354ポイント
4位「慶應義塾大学」258ポイント
5位「北海道大学」216ポイント
6位「近畿大学」199ポイント
7位「東北大学」196ポイント
8位「大阪大学」163ポイント
9位「九州大学」137ポイント
10位「名古屋大学」115ポイント

[リセマム 3/2(木) 20:45配信]

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2017/03/02
地球で1000年ぶりの「大地変動の時代」がはじまった! そもそも「地学」とは何か?

 何枚ものプレートが接する日本列島は、外国人から見れば「人が住んでいること」さえ恐ろしいと思うほどの立地条件にある。

 にもかかわらず、日本の高校・大学ではいま、「地学離れ」が進み、日本人の「地学リテラシー」は中学生レベルで止まったままともいわれている。

 そこで「マグマ大使」の異名をとる著者が、地学の「おもしろいところ」「ためになるところ」だけを抜き出し、かつてない教養の書を刊行。

 地学の世界に起きた「2つの革命」とは? 巨大地震・巨大噴火は本当に起こるのか? 
 日本人にとって必須の教養を、いまこそ身につけよう! 
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「地学の全体像」を理解するために

 地球は宇宙空間に浮かぶ一個の星です。そのことは誰でも知っています。

 では、その知識はどうやって得たのでしょうか。そもそも「地球」と言っても、地面が丸い球でできていることを実感することはできません。小学生でも知っている「地球は丸い」ことを証明するのは、それほど容易なことではないのです。

 21世紀に生きる私たちは、おびただしい量の知識が集積した上で暮らしていますが、その一つ一つは、先人たちが大変な苦労を積み重ねて獲得した知識です。その「知」の歴史をたどることは、人類の活動そのものを知ることでもあるでしょう。

 しかも、知的好奇心を満たすだけではなく、私たちの住む地球がいかに特殊で、かけがえのないものであるかを認識することにもつながるのです。

 私は地学を専門とするようになって40年ほど経ちますが、その間に地球の不思議にたえず魅せられてきました。

 とくに、この20年は京都大学で学生と院生たちへ地学を教えながら、その面白さと生活上の有用性を説いてきました。講義では「人はいかに地球を認識してきたのか」という話が、初めて地学を学ぶ若者たちを惹きつける格好の材料でした。

 たとえば、人間の「自然を知りたい」という知的好奇心によって地学がどのように誕生したか、は大変おもしろいテーマです。

 さらに、400年前にデカルトによって自然科学の方法論が確立されて以来、科学者たちの努力によって驚くべき地球の姿がいかに明らかになったか、といった「教材」は、地学を最初に学ぶ上で最も興味深いアイテムのひとつでしょう。

 と同時に、今後の地球がどうなるかを占う未来予測にとっても非常に重要な知識なのです。

 こうした理由から、以前より私は京大での講義で「おもしろくてタメになる」というモットーを掲げながら、知識が学生たちの将来に役立つように工夫してきました。

 しかし残念ながら、京都大学のように研究を主目的とする大学の講義はあまりおもしろいものにはならず、学生たちの評判は決して高いものではありませんでした。

 私が担当する1、2年生向けの「地球科学入門」の講義も、ご多分に漏れず若者の興味を惹くものではありません。

 そこで私は、京大の講義がおもしろさと有用性を併せ持つものとなるように、20年ほど腐心してきました。その一つの試みが、縦書きの「新書」を教科書に使って講義を行うというものでした。

 通例、理系科目は数式が並んだ横書きの厚い教科書を使います。

 しかし私は、これでは初学者に興味をつなぐことは難しいと考えて、『富士山噴火―ハザードマップで読み解く「Xデー」』(講談社ブルーバックス)を執筆し、これを教科書として使いました。結果は上々で、閑古鳥が鳴いていた「地球科学入門」の講義は、立ち見が出るまでになりました。

 本書はこのときの経験を活かして、地学の素人の方々にもわかるように平易に、かつ身近な話題を用いて「地学の全体像」が理解できるように組み立てたものです。

 なぜこのような本を書こうと思ったかというと、講演会の質疑応答などを通じて、「地学とはどういう学問なのか」が一般社会ではよく知られていないことに気づいたからです。そもそも「地学とは何か」を解き明かすベーシックな本が、世の中になかったのです。

 地学は「地を学ぶ」と書き、われわれ人類が生きている基盤を学習する学問です。

 具体的には、硬い岩盤のある地球(固体地球と呼びます)、水や空気が流れている海洋と大気(流体地球と呼びます)がどうしてできたのかを明らかにします。さらに、固体地球や流体地球を取り囲む太陽系の成り立ちを考え、太陽系から銀河系、宇宙へと領域を広げていきます。

 それらのすべては、人類の「生存の基盤」を知ることと結びついています。本書はそのための基本的な事項を知ってほしいと考えて書きました。地学のアウトラインを学んだ結果、地学に関心を持つ人々が増え、さらに「地学をやってみよう」という若者が一人でも多く生まれることを願っています。

地学の危機

 地学をめぐる問題は、もう一つあります。高校の理科には「地学」の教科が用意されていますが、最近の地学の履修率がきわだって低いのです。

 普通科のすべての生徒が選択する基礎科目では、「化学基礎」や「生物基礎」が90%を超えるのに対して、「地学基礎」は34%でしかありません。

 さらに、その先で「地学」を選択する生徒は、わずかに1.2%しかいないという報告があります。すなわち、日本人全員の100分の1しか高校できちんと地学を学んでいないのです。

 これは地学に関心がないのではなく、大学受験用の科目として地学が選ばれにくいのが原因です。以前は理科の四教科はすべてが必修であり、私が通っていた筑波大附属駒場高校の地学は、生徒にとって非常に興味をそそる科目の一つでした。

 ところが現在では、大学が受験に指定する科目が物理・化学・生物の三科目であることがほとんどで、そのため、地学を開講する高校が激減してしまったというのが実情です。

 しかし、高校の地学には、21世紀になってからの研究の最先端が教えられるという特徴があります。ほかの科目と比べてみると、違いがよくわかります。

 数学では17世紀までに発達した微積分などの内容が教えられ、化学では19世紀までに発見された内容までが教科書に載ります。また物理では20世紀初頭に展開された原子核物理学までが教えられ、生物では少し時代が下りますが20世紀後半に進歩した免疫や遺伝子操作までが入っています。

 これに対して地学では、まさに今世紀になって新しい研究が展開中のプルーム・テクトニクスや、地球温暖化問題が教科書で扱われているのです。

 私が「出前授業」で高校生に地学を教える際にも、前の週に印刷された論文の最新の内容を紹介したりしています。つまり、地学には、現代に生きる人々に身近でかつ必要な材料がそのまま使われているのです。

 近年の私は、専門領域である火山研究に加えて、「科学の伝道師」としての活動を行っています。その大きな理由は、地学は日本人にとってきわめて重要な知識だと考えるからです。

 日本列島では地震や噴火が頻発していますが、これは2011年に起きた東日本大震災(いわゆる「3.11」)と関係があるのです。あのマグニチュード9という巨大地震によって、日本列島の地盤は不安定になりました。最近よく起きる地震と噴火は、地盤に加えられた歪みを解消しようとして発生しているのです。

 こうした事実に対して私は、1000年ぶりの「大地変動の時代」が始まってしまった、と警鐘を鳴らしてきました。おそらく今後、数十年という期間にわたって、地震と噴火は止むことはないと予想されています。

 これに加えて、おびただしい数の人を巻き込む激甚災害が近い将来に控えています。

 すなわち、首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山をはじめとする活火山の噴火などの、地球にまつわる自然災害が、いつ起きても不思議ではない時代に入っているのです。

 こうした大事なことを学校で学ぶ機会が減っているのは、国民的損失ではないかと私は危惧しています。

 地学の知識は、単に好奇心を満たすだけではなく、災害から自分の身を守る際にもたいへん役立つものです。その意味からも、私は一人でも多くの日本人に、地学に関心を持っていただくことを願っています。そのために日本列島で始まった種々の地殻変動がいかなるメカニズムで起きているかを理解し、効果的な対処をしていただきたいのです。

 イギリスの哲学者フランシス・ベーコンが説いた「知識は力なり」というフレーズは、まさに現代の日本社会に当てはまるものです。本書では地学の中でもわれわれに身近なテーマに絞り、ポイントをわかりやすく解説しました。読み終えた暁には、地学が「面白くてタメになる」ことに賛同していただけるのではないかと思います。

 では、人類が3000年もかけて築き上げてきた地学の世界へご案内しましょう。

[現代ビジネス 3/2(木) 0:01配信]

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2017/03/01
次期指導要領で大学入試はどうなる?
2020(平成32)年度から小学校で、21(同33)年度から中学校で全面実施となる次期学習指導要領が、3月中に告示されます。
高校(2022<平成34>年度入学生から全面実施)は1年遅れで告示される見通しですが、改訂の理念は同じです。しかも高大接続改革との両輪で、「明治以来の大改革」(2014<平成26>年11月当時の下村博文・文部科学相)と言われるように、大学入試改革とも無縁ではないことに、注意しておく必要があるでしょう。
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「高大接続改革」であることに注意

高大接続改革をめぐっては、ちょうど小学校で指導要領が全面実施される2020(平成32)年度に、現行の大学入試センター試験に替えて「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を創設し、同年度の高校3年生(現在の中学2年生)から受験する方針が決まっており、新年度初頭に公表される予定の実施方針を、関係者は固唾をのんで待っています。


改訂の具体的な内容を提言した中央教育審議会の答申(昨年12月)でも、「高大接続」の1節を設けています。そこでは、現在進められている高大接続改革について「大学入学者選抜の在り方のみが議論されているわけではなく、高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の在り方を一体的に改革していこうとするものであることに留意が必要である」とクギを刺しています。

高大接続改革は、高校と大学を、学校教育法で定められた「学力の3要素」でつなぎ、(1)知識・技能(2)思考力・判断力・表現力(3)主体性・多様性・協働性……を一体的に育て、社会に有意な人材を送り出すことを目指しています。学力評価テストが(1)だけでなく(2)を測定することを追求していること、各大学の個別入試では(3)も評価すべく多様な資料や選抜方法を求めているのも、そのためです。
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問われる勉強への姿勢

先の中教審答申でも、次期指導要領に基づく高校教育は、生徒一人ひとりに「資質・能力」の三つの柱([1]知識・技能[2]思考力・判断力・表現力等[3]学びに向かう力・人間性等)を育むことや、アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び、AL)の視点で生徒の学びの質を高めることを目指しており、大学入学者選抜でも、そうした高校での学びを価値付け、大学教育で、その成果を更に伸ばしていくものとして機能すべきことを強調しています。

日本では大学入試というものが、若者にとって「通過儀礼」として一大イベントのようになっています。もちろん、一定時期の集中的な勉強が、子どもの成長と学力の伸長に大きな効果を及ぼすことは言うまでもありません。しかし、入試が終わったとたんに、すっかり忘れてしまうような勉強では、何にもなりません。知識を丸覚えするのではなく、クラスの中や校内外でのALを通じて、自分の頭でしっかり考え、他の課題にも自在に活用できるような知識として定着させる必要があります。それが大学進学後のAL(大学教育界では「能動的学修」と訳す)を通じて、社会で活躍できる「汎用的能力」を育成することにつながります。それこそが、高校教育、大学教育、大学入学者選抜を一体的に改革する、高大接続改革の眼目です。

そう考えると、高大接続改革は、2020(平成32)年度以降になってから対応すればよいという話ではありません。これから受験勉強をしようという生徒一人ひとりに問われていることでもあるのです。

※幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1380731.htm

※新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1354191.htm

[ベネッセ 教育情報サイト 3/1(水) 10:00配信]
2017/02/28
【春休み2017】神田外語大・獨協大、高校生対象の語学レッスン
 グローバル教育を進める神田外語大学や獨協大学では、春休みに高校生向けの英語授業を行う。神田外語大学は3日間集中型の少人数制外国語レッスンを開催。獨協大学では、春のオープンキャンパスで著名な予備校講師が4技能の英語強化法の授業を開催する。

 神田外語大学は、新高校2、3年生を対象にした集中レッスンを3月27日〜29日の3日通しで実施する。3日間で、英語6レッスンと地域言語3レッスンを行う。地域言語は、中国語、韓国語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語、スペイン語、ブラジル・ポルトガル語の中から3つの言語を体験する。

 最終日にはランチパーティーも予定している。定員は先着100人で、受講料は3日間で5,000円(税込)。申込みはWebサイトの専用フォームから申し込む。

 獨協大学は、3月26日のオープンキャンパスで、予備校の英語講師・安河内哲也氏を迎えて「読む」「聞く」「書く」「話す」4技能の英語力強化法を学ぶことができる。内容は、「かんたん!スピーキングテスト勉強法」「リスニング・リーディング組み合わせ倍速勉強法」。参加費は無料で、事前申込は不要。オープンキャンパスは午前10時~午後4時で、「4技能の英語力強化法」は午後1時30分〜午後4時に行う。

◆神田外語大学 英語集中レッスン
日時:3月27日(月)9:30〜12:50、28日(火)10:00〜12:50、29日(水)10:00~14:30
場所:神田外語大学(千葉市美浜区若葉1-4-1)
対象:新高校2、3年生
定員:100人(先着順)
受講料:5,000円(税込)
申込方法:Webサイトから申し込む

◆獨協大学 オープンキャンパス
安河内哲也先生に学ぶ4技能の英語力強化法
日時:3月26日(日)13:30〜16:00
場所:獨協大学(草加市学園町1-1)
対象:高校生、受験生、保護者、学校関係者
参加費:無料

[リセマム 2/27(月) 15:45配信]

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